夏になると出てくる、甘くておいしいとうもろこし。
トウモロコシの粒の数って、実は必ず偶数になるということをご存じでしたか?
なぜ偶数になるのかというと、最初は一つだった実が、成長の過程で分裂するから。
わかったようなわからないような?
とにかく、詳しく見てみましょう。
トウモロコシの粒の数が偶数である理由
まずは、上の写真を見てください。
トウモロコシの断面の写真なのですが、粒の根元部分にご注目。
よく見ると、2つに枝分かれしたように「Y」字になっているのがお分かりいただけますでしょうか?
これを見ると、トウモロコシの粒は、元々1つだったものが2つになったということが推察できます。
これが、トウモロコシの粒の数が必ず偶数になる理由です。
偶数である理由|トウモロコシの実のなり方
では、なぜトウモロコシの実が元々1つだったとはどういうことなのでしょうか。
トウモロコシには雄花と雌花がある
トウモロコシというのは、実は雄花と雌花があります。
こちらが雄花。黄色くいくつもついているのが雄しべです。
そしてこちらが雌花。
あのひげ部分、見覚えありますよね?
そうなんです、この雌花が実をつけて、私たちがふだんよく食べているトウモロコシになります。
トウモロコシの受粉の仕組み|粒の数はひげの数
どんな植物も実をつけるには、受粉しなくてはいけません。
トウモロコシの場合、雄花の花粉が、風に吹かれて雌花であるひげ(絹糸(けんし))に付くことで受粉します。
そして、その後の成長過程で、細胞が2つに分裂するため、トウモロコシの粒の数は必ず偶数になるのです。
元々1つだったものが、2つに分かれて、そのまま成長していくわけです。
また、トウモロコシの皮を剥いだことがある方なら、見覚えがあると思うのですが、トウモロコシの粒に、かなりひげがついているのをご存じでしょうか。
実は、1ひげに付き1粒の実がついています。
つまり、トウモロコシの粒の数は、ひげの数と同じということです。
個人的に、受粉後に細胞分裂を起こすはずなのに、粒の数がひげの数と同じっておかしくないか?と思ったのですが、
ひげの根っこの部分が分裂した後、ひげも根っこ部分の成長と合わせて2つに割かれていくのかなあ?と想像します。
この部分は、調べてもわからなかったので、推測になってしまいますが…そう考えるしかないような…どうなんだろ?
もし、真相がわかった折には、追記したいと思います。
とうもろこしの粒は本当に偶数か|ほぐして確かめるには
とうもろこしの粒が偶数になる理由を解説してきましたが、本当にそうなのか数えてみたい!という強者もいらっしゃるでしょうか。
私は、すみませんけど、そんなめんどくさいことやる気にならないので、実際に数える代わりに、ほぐし方をお伝えしておきますので、それで許してください。
包丁を使わないとうもろこしのほぐし方
とうもろこしの粒の数が本当に偶数かどうか確かめるために、ピンセットで1粒1粒取っている記事なども拝見しましたが、そんな辛い思いをしなくても
もっと短時間で、包丁を使うことなく、きれいにとれる方法があります。
その方法とは、半分に折ったとうもろこしを一粒ずつ指で押していくだけ。
この方法だと縦に攻めるより、横一列ずつ外していった方が、スムーズに外せます。
しかも、写真を見て頂ければわかるかと思いますが、結構きれいに根元から取れるんですよ。
指を使う以外に、包丁やスプーンなどを使った、粒の外し方もあります。
詳しくは、下記の記事で紹介していますので、粒を数えようと思っている方は、ご参照ください。
子供も大人もみんな大好きとうもろこし。 黄色く光るルックスに、甘くてジューシーなそのお味。 冷たいポタージュになんてした日には、食欲がない季節だってスルスル頂けます。 しかし、スープにするには実をほぐさねばなりません。 […]