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夏の土用の丑の日はなぜうなぎを食べる?本当は冬が旬だった!

「土用の丑」はうなぎの日。私と同じく「土曜の牛なら牛肉でしょ」と思ったことのある方もいるのでは。夏の土用といえばうなぎ。大体的に宣伝されますね。夏に食欲減退する身には、かば焼きの甘いタレが辛く、まだ焼肉の方が食べやすいんですけど…

そもそもなぜうなぎなのでしょう。うなぎは本来、寒い時期に旬を迎える食べ物だそう。でも、もはや夏の食べ物として定着している気がします。一体なぜ?

諸説あるようですが、江戸時代にマルチな才能で活躍した平賀源内が関わっているという説が有名です。

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夏はまずくて売れない…困るうなぎ屋を救ったのが「土用の丑の日」

土用の丑の日とは

そもそも、土用の丑の日とは何なのか?「土用の丑の日」は夏だけでなく、春、秋、冬にもあります。そして、「土用」の「丑」の日です。

土用とは、「立春(2月3日ころ)」「立夏(5月5日ころ)」「立秋(8月7日ころ)」「立冬(11月7日ころ)」の前の18日間の期間のこと。中でも立秋前の土用の期間は、昔から、1年のうちでもっとも暑い時期とされ、体調を崩しやすい期間です。

また、日本は古くから干支を使って日にちを表し(干支紀日法)、「土用の丑の日」とは、「土用」の期間中の「丑」の日のこと。「丑の日」は、災難に遭いやすい日とされていました。13日の金曜日が不吉!というのと似た感じでしょうか。

夏の土用の丑の日というのは、体調を崩しやすいアンラッキー期間中の、不吉な日!すなわち、病気になりやすい日と人々は考え、精のつくものを食べて乗り切ろうと考えたのです。

そんな夏の土用の丑の日に、人々が食べることにしていたのは、うどん、うり、梅干しといった「う」のつくもの。「う」がつくし、精もつく食べ物なのに、うなぎはこの中に入っていませんでした。

夏のうなぎはまずい…売り上げが落ちて困るうなぎ屋に平賀源内が助言

江戸時代、うなぎ屋は毎年、夏になると売上難で苦しんでいました。冒頭でも触れたとおり、実はうなぎの旬は冬。うなぎは寒くなると、冬眠に向けて栄養を蓄えるため、脂ノリは夏より冬の方が断然よかったのです。現在では、養殖業が発展したおかげで、夏でも脂ののったおいしいうなぎが食べられますが、昔の夏のうなぎはやせぎすで美味しくない。人々は夏にうなぎをわざわざ食べないわけです。

困ったうなぎ屋の救世主となったのが平賀源内。店先に「本日は土用の丑の日」と張り紙をすれば?とうなぎ屋にアドバイスしたところ、大成功。これが全国のうなぎ屋に広がり、土用の丑の日にはうなぎを食べる習慣がすっかり定着したというわけです。

平賀源内って誰だっけ?
平賀源内は日本初の発電機「エレキテル」で有名な人物。学生時代に「エレキテルを発明」と習った記憶があるのですが、実は発明ではなく、オランダから持ち込まれたものを復元したのが事実の模様。
そして、発明家なのかと思いきや、本職は薬草の研究をする本草学者。医学にも精通しており、解体新書で有名な医学者、杉田玄白とはお友達です。他にも春画を描いてみたり、博覧会を企画してみたり、文芸に、陶芸に…と、とにかく多才な人物。出身地の香川県には記念館もあって、本物のエレキテルが展示されているそうです。行ってみたい!
ということで、夏の土用の丑の日の食べ物に「う」のつくうなぎも仲間入りし、今ではすっかり主役になりました。そして元祖土用の日の食べ物、梅干しとは食べ合わせが悪いと昔から言われています。ですが、この食べ合わせは実はとってもよい食べ合わせ。詳しくは下記の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
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