だんだん暖かい日が増えてきたら春本番。
そんな頃に近年よく聞く「イースター」。
テーマパークのCMで「イースター」とか言って盛り上がっていたり、
SNSではディズニーランドでうさぎの耳をつけた若い女子たちの写真があがっていたり。
しかしそもそもイースターとは何のことだか知らない人もいるでしょうし
なぜうさぎなのかわからない人も多いでしょう。
この記事では、イースターとは何か、なぜイースターの象徴はうさぎなのかについて解説します。
そもそもイースターとは何か?簡単に解説
イースターとは、名称は聞いたことあるけれど、そもそも何なのか知らない。という人も多いでしょう。
まずはイースターとは何なのか、簡単に知っておきましょう。
イースターとはキリストの復活を祝うお祭り
イースターとは簡単に言うと、キリストの復活を祝うお祭りのことです。
キリスト教ではクリスマスよりも大切な日とされ、イースターの日はイースター休暇としてお休みになっています。
イースターの日は、教会のミサに参加し、家族でごちそうを食べてお祝いするのが一般的な過ごし方です。
イースターとはいつなのか
キリストが復活されたとされるのは日曜日。
春分の後の、最初の満月の日の、次の日曜日がイースターとされています。
今年のイースターはいつなのか?イースターの日の決め方については、下記の記事で詳しく解説しています。
ご興味ある方は、こちらもぜひご覧ください。
近年、春になると「イースター」という言葉を見かけるようになりました。 「イースター」と称してカラフルな卵型のチョコレートが売られていたり、テーマパークでもイベントが開催されたりしています。 しかし、具体的にいつなのか、イマイチわ[…]
聖書ではキリスト復活についてどう書かれている?
キリストが復活ってどういうこと??ある程度、分別のある大人なら、死者が復活なんてありえない!と思いますよね。
聖書では、次のように紹介されています。
キリストが十字架にかけられて亡くなった後、
キリストは横穴式のお墓に埋葬され、お墓の入り口は大きな石が置かれ、ふさがれました。
しかし、ある日の早朝に女のお弟子さんたちが、キリストの遺体に香料と油を塗るため、
キリストのお墓に行ったところ、入り口をふさいでいた大きな石が横に転がされていました。
女のお弟子さんたちが驚いて中に入ってみると、
キリストの遺体は消えており、
代わりに白い衣を着た天使のような人がいて、
キリストは復活したので、ここにはいない。みんなにそう知らせるように、言いました。
イースターとは、このキリストの復活を世界に知らせる日とされていて、
教会ではキリストの誕生を祝うクリスマス以上に大きな喜びの日とされているのです。
キリストは、十字架にかけられて亡くなったけれど、
復活して、キリストを信じる者の心の中で永遠に生き続ける、その意味での再誕生ということなのでしょうね。
なぜうさぎがイースターのシンボルなのか
イースターが盛んに祝われているキリスト教文化圏では、
「イースターの日には、イースターバニーが庭にやってきて、卵を隠していく」と子供たちは教えられるようです。
しかし、なぜイースターに活躍するのはうさぎなのか?そのわけをみてみましょう。
うさぎは直接キリストと関係があるわけではない
前段で、聖書の中のキリスト復活のお話をご紹介いたしましたが、お気づきのとおり、うさぎは出てきません。
うさぎはキリストと直接関係があるわけではないのです。
しかし、いつのまにかイースターのときのパンがうさぎ型で作られたり、
中世の教会では3匹のうさぎが描かれたレリーフが飾られたりしたそうです。
一体なぜ?これには諸説あるようです。
イースターになぜうさぎ?①多産である性質を関連付けた
うさぎは生殖能力が高く、たくさん子供を産む動物です。
特に春は出産シーズン。他の季節よりたくさんの子供を産みます。
そんな春にたくさん誕生するうさぎを、
キリストの復活、つまりは再誕生を祝うイースターと関連させるようになったというのが一般的な説のようです。
わかるような、わからないような…
イースターになぜうさぎ?②眠らない動物とされたから
また別の説として、うさぎは眠らない動物だと考えられていたため、ともされています。
古代ヨーロッパの農村では、うさぎは夜も眠らない動物だと信じられていました。
ずっと目覚めているうさぎと、死から目覚めたキリストを結び付けたのではないかとする説もあります。
うーん…どっちの説にしても、無理やり感は否めないように思うのは私だけでしょうか…
ちなみに、うさぎの他にも卵がイースターのシンボルとされています。
なぜ卵がシンボルとされているかについては、下記の記事で解説しています。
ご興味ある方はこちらもぜひご覧ください。
最近、急に日本でも盛り上がりを見せている「イースター」。 お菓子屋の店頭でカラフルな卵型のチョコレートを見かけるたび、 お菓子屋の策略にはのるまい、という自制心と、かわいいしちょっとほしいという欲望の間で苦しむ私です。 だ[…]