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花祭りの必須ドリンク「甘茶」の作り方とは|用いる理由も解説!

私と花祭りとの出会いは、高校一年生の4月8日。

公立高校に落ちた私は、非モテで有名な仏教系女子高の入学式へ、重い足取りで向かっていました。

校門をくぐるとそこには花で飾られた台の上に安置された小さめの仏像。

…女子高に仏…女子高生なのに仏…なんか思ってたんと違いすぎる…(号泣)これが、花祭りと私の出会いでした。

当時の私には、ありがたさや楽しさなんて皆無に等しかったですが

花祭りはお釈迦様の誕生祭。甘茶を用意してお祭りする日です。

この記事では、花祭りには欠かせない甘茶の作り方、そしてなぜ花祭りには甘茶なのかを紹介します。

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花祭りで用いる甘茶の作り方

では早速甘茶の作り方を知っておきましょう。

基本の甘茶の作り方

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甘茶の作り方は簡単!

市販の甘茶の葉にお湯を注いで蒸らすだけ。

お茶っ葉の目安は、お湯1Lに対して2~3gほど。3分ほど蒸らしたら完成です。

お茶っ葉さえあれば、簡単に作れますよ。


 また、ティーパックタイプなら、後片付けも簡単ですし、より手軽に楽しめます。


蒸らし具合は好み!でも甘すぎはNG

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甘茶は蒸らし具合によって、甘みが変わります。

蒸らし時間の目安である3分が経過したら、一度味見をしてみて

好みの甘みのところで、茶葉を引き上げれば、自分好みの味が楽しめるでしょう。

ただし、あまり濃くしすぎるのはNG。

胸やけがしたり、ひどい場合は嘔吐するなどの中毒症状が出ることがあります。

そもそも甘茶とはどんなお茶なのか

そもそも甘茶とはどんなお茶なのでしょうか。

お店や食卓で出てくることもあまりありませんし、知っている人の方が少ないかもしれませんね。

甘茶は甜茶の一種

甘茶は、甜茶の一種。甜茶と同様、木の葉で作られています。

薄い黄色をしていて、特徴は名前のとおり、その甘みです。

甘茶の甘みは、砂糖よりも甘いといわれるほどですが、

何か甘いものを加えているわけでもなく、お茶そのものの味であるため、

たくさん飲んでもカロリーはゼロ。

しかも抗アレルギー作用があるといわれ、花粉症などのアレルギー症状によいともいわれています。

甘くておいしく、体にもよいお茶なのです。

甘茶の原料

先ほど、甘茶は木の葉で作られていると紹介しましたが、

何の葉で作られているのでしょう?

答えは、アマチャの木。

アマチャの木は、ユキノシタ科の低木で、ヤマアジサイの甘味変種です。

抗アレルギー作用や抗菌作用のある生薬として用いられることもありますが、

その歴史はまだ浅く、江戸時代頃からといわれています。

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花祭りではなぜ甘茶を作って祝うのか

では、なぜ花祭りに甘茶を用いるのでしょうか?

これには、お釈迦様の誕生伝説が関係しています。

甘茶を用いるのは釈迦の誕生伝説にアリ

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釈迦の誕生伝説とは次のようなもの。

釈迦の母、マーヤー(摩耶)夫人は白い像が体内に入る夢を見て懐妊されました。

臨月となったマーヤー夫人が垂れ下がった花の枝をとろうと、

腕を伸ばしたとき、右わきから釈迦が産まれました。

産道を通らず、まるで天から降臨してきたかのように生まれた釈迦は、

光り輝いていて、7歩歩き「天上天下唯我独尊」と言ったそうです。

ここでよくある勘違いを解説しておきますと、

「天上天下唯我独尊」とは、「この世は俺のもの」といういう意味ではありません。

「我」とは自分という意味ではなく、人間そのもののことを指し、

この言葉は「人間という存在は尊いよ。」という意味です。

そして、そんな釈迦の誕生を祝福するかのように、

天からは甘露の雨が降り、地には花の香りが充満したそうです。

このとき、天から降り注いだ甘露に見立てて、甘茶を用いるのですね。

仏に甘茶をかけ、無病息災を祈る

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この釈迦誕生の場面を表したのが花御堂です。

花御堂とは、花で飾られた台のことで、中央に置かれた甘茶をはったお盆の中に仏像が置かれます。

甘茶は、釈迦が誕生したときに天から降った甘露に由来し、一種の神秘的な霊水と考えられています。

甘露が天から降れば苦が滅せられ幸せが訪れるとされているので、

人々はこの甘茶を仏にかけ、また自らも口にし、無病息災を祈るのです。

甘茶とともに知っておきたい花祭りの歴史と変遷

花祭りが日本で最初に行われたのは飛鳥時代。

聖徳太子が政治を行っており、時の天皇が推古天皇だった時代に、

蘇我馬子によって建てられた飛鳥寺で行われたのが始まりです。

その後、仏教の普及とともに多くの寺院で行われ、

全盛期には、東京では護国寺(文京区)、増上寺(港区)、鎌倉の円覚寺、

京都の東、西本願寺、大阪の四天王寺などの花祭りは特に有名でしたし、

東京の日比谷公園でも花祭りの催しが行われていた時代もあったようです。

そんな花祭りですが、時代の流れとともに花祭りだけのために参拝する人は減っていき、

今では随分お祭りの規模は小さくなってしまいました。

規模は小さくなったものの、寺院では今でももちろん花祭りを行い、釈迦の誕生を祝っています。

花御堂の中に安置された仏さまに、仏様の誕生を祝いながら、

天から降った甘露のごとく、苦が消え去り幸せがやってくることを思って甘茶をかける。

そして自身と家族や大切な人たちの無病息災を静かに祈る。

そんな春の一日があってもいいかもしれませんね。

ちなみに、花祭りがおこなわれる日は毎年4月8日です。

お釈迦さまの誕生祭なのになぜ盛り上がらないのかについても紹介してみましたので

ご興味ある方はこちらもぜひご覧ください。

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