存在を主張するでもなく、いつも当たり前にそこにある…でもひとたび仕事となれば直線にも曲線にも対応可能!対象物を抜群の切れ味でじょきじょき切断!これぞHASAMI!
そんなさりげに素敵アイテム、ハサミですが、気づくと切りにくくなっていることありませんか?
切りにくいけど、だからって買い換えるのはもったいない…どうしたものか…
切りにくくなったハサミは、特別な道具がなくても身の回りにあるものを使えば簡単に復活します!
ハサミの症状別に見てみましょう!
はさみの刃先がきれいな場合はアルミホイルで切れ味復活
ハサミの刃先はきれいなのに、なぜか切れ味が悪い…そんな場合は、目に見えない刃こぼれのせいであることが多いです。
こんなときは、アルミニウムを切ることでハサミの切れ味を改善することができます。
普段、ハサミで切るものといえば紙類ですが、実は紙には「石質」というハサミにとって固い成分が含まれていて、これが切るときに刃に当たることで刃こぼれが起こります。
アルミニウムはそんな刃こぼれを改善してくれるのです。
アルミホイルでハサミの切れ味を復活させる方法
では、実際にアルミホイルでハサミの切れ味を復活させてみましょう。
①アルミホイルを準備
まずはアルミホイルを準備。
②アルミ箔を二つ折りにする。
適当に切ったアルミ箔を二つ折りにします。
アルミ箔はそんなにたくさん要らないです。
③はさみを入れる。
アルミ箔にはさみを入れていきます。
ハサミを入れる回数は決まっていません。切れ味が改善されるまで何度でも切ってみてください。
なぜアルミニウムを切るとハサミの切れ味が復活するのか
アルミニウム等柔らかい金属を低速で切ると「構成刃先」という現象が起こります。
これは、切られた方の金属が、切った方の金属にくっつく現象です。ハサミでアルミニウムを切ることで、ハサミの刃こぼれした個所にアルミニウムが入って、こぼれた部分が埋められ、刃こぼれが改善。
その結果、ハサミの切れ味は回復するのです。
アルミホイルの代わりに、ドライバーでもOKです。
はさみの刃先が汚い場合は除光液で切れ味復活
刃先に見るからに粘着性の汚れがある場合は、除光液をコットンに含ませてふき取るときれいになり、切れ味が戻ります。
除光液ではさみの切れ味を復活させる方法
では早速除光液を使って、切れ味を復活させてみましょう。
今日はこの、以前ガムテープを切ったときについた汚れを放置していたので刃先の汚いハサミを直します。
拡大の図。茶色いガムテープの汚れが…
①除光液とコットンを準備
②除光液をしみこませたコットンで拭く
除光液をしみ込ませたコットンで刃先を拭くと、面白いくらい汚れが落ちます!
すっかりきれいになりました!
これだけでも十分切れ味は復活しましたが、このあと、アルミホイルを切って、さらに刃こぼれも改善し、随分切りやすくなりました。
ハサミの切れ味を復活に使えるその他のもの
除光液の他にも刃先の粘着汚れのせいで切りにくい場合に使えるものはいくつかあります。
①除菌用アルコールウェットティッシュ
除菌用アルコールウェットティッシュで刃先を拭いても、簡単に粘着汚れが取れます。
手軽ですし、本当は汚れがついたのを見つけるたびに拭けたら一番ですね。
②消しゴム
消しゴムでも刃先の粘着汚れは取れます。
やり方も簡単。ただ刃先の汚れを消しゴムでゴシゴシ消すだけ。
消しゴムなら、ハサミと同じく机の上や引き出しにありますし、手軽にできそうです。
③石鹸
石鹸も刃先の粘着汚れに有効です。
石鹸を刃に塗りつけてもいいですし、ハサミで石鹸を切ってみてもいいです。
粘着汚れが取れるだけでなく、石鹸の油分によって滑りもよくなるので切りやすくなります。
大切なハサミの切れ味はプロに復活してもらう
切れ味が悪くなったハサミは本当は刃を研ぐのが一番です。
刃を研ぐには研石が必要です。砥石はホームセンターや金物屋に売っています。
使う頻度、研ぐ手間を考えると、数百円で買える安いハサミならコスパや手間を考えると、そこまでしなくてもよいように思いますが、高価な一生モノのハサミなら話は別です。
近年、コスプレ衣装を作るのに本格的なそこそこお値段のするラシャばさみを買った!
とか、お庭の手入れが楽しみで素晴らしい剪定ばさみを買った!とか、
諦めるにはもったいないハサミをお持ちの方もいらっしゃると思います。
そんな方は、ご自身で研石を買って研ぐのもよいですが、プロに任せるのもよいと思います。
刃物研ぎのお店のハサミの研ぎ直しの相場は1000円から3000円くらいのところが多く、そこまで高額ではないので、一度頼まれてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、筆者の祖母は縫製を生業にし、ハサミは命ともいえるものだったので、切れ味が悪くなると金物屋さんに研ぎに出していました。
こちらがその裁ちばさみ。
50年近く使っていたのではないでしょうか。持ち手の塗料もはげ、祖母の人生を感じます。
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