年々夏が異常に暑くなり、紫外線の量も強烈になってきた近年。
女性はもちろん、男性でも日傘をさす人が増えてきました。
何気なくさしている人も多い日傘ですが、
日焼けしないための日傘の正しいさし方をご存じでしょうか。
日傘は「深めに」そして「太陽に向けて」さすのが正解です。
せっかく日傘をさすのですから、日焼け止め効果は最大限得られるようにさしましょう。
日焼けしないための日傘の持ち方
日焼け防止のためには、日傘は深めに、そして太陽の方角に向けてさすのが効果的です。
あなたは正しい持ち方をしていますか?チェックしてみましょう。
日傘は深めにさす
日傘は深めにさすのが正解です。
「深めに」というのはどういうことかというと、日傘の布地部分ができるだけ顔に近づくようにということです。
下の写真ような、よく雨傘のときにするような持ち方ではなく

下の写真のようにして、傘の生地部分と顔との距離が近づくようにさすのが正解です。

この写真の女性は日陰にいてるので、少々わかりづらいかもしれませんが、
深めにさすと、浅めにさしたときよりも、日傘によってできる影が濃くなります。
しっかり、顔や上半身を紫外線から守ることができるのです。
太陽の方向に向かってさす
日傘は、太陽光線の降り注いでくる方向に向かってさすことも大切です。
進行方向正面に太陽があるなら、少々視界が悪くなるかもしれませんが、
ちょっと前へ傘を傾けてさすとよいでしょう。
進行方向の横から太陽を浴びているときは、横に傘を傾けます。
ただし、何も見えなくなるほど傾けては危険です。周囲にも気を配りつつ、上手に角度を取りましょう。
日焼けしないための日傘の選び方
日傘はどれを使っても同じ効果を得られるわけではありません。
同じ使うなら、できるだけ日焼けしにくいものを選びましょう。
UVカットのものがおすすめ
しっかり紫外線から肌を守りたいなら、UVカットタイプのものがおすすめです。
UVカットのものなら、傘生地を透過してしまう、紫外線量を減らせます。
UVカット加工とUVカット素材の違い
商品に『UVカット』とあっても、
UVカット加工の日傘なのか、UVカット素材の使われた日傘なのかによって日傘の寿命が異なります。
UVカット加工のものは、表面にポリウレタンなどでコーティングすることで紫外線カット効果を実現しているものが多いです。
「コーティング」されており、生地の上から加工されているため、使用しているうちに加工が落ちてしまいます。
そのため、使い始めてから2~3年が寿命と考えた方がよいでしょう。
一方、UVカット素材のものなら、時間が経ってもUVカット効果は衰えません。
特に寿命もないので、大切に扱えば、長く使えるでしょう。
UVカットよりもさらに進化したのが完全遮光
日傘の売り場に行くと、『完全遮光』とかかれた日傘を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
UVカットとどう違うの?と疑問に思う人もいるでしょう。
『完全遮光』は、UVカットがさらに進化したもの。
紫外線だけでなく、あらゆる太陽光線をカットしてくれます。
UVカット率が99%以上の商品もあり、熱を吸収しやすい暗い色味でも涼しくいられるので重宝するでしょう。
UV加工じゃなければ黒色が◎
UV加工の日傘なら、何色のものを選ぼうと、紫外線をしっかりカットしてくれますが
UVカットタイプではないなら、紫外線対策には黒色の日傘がおすすめです。
黒色はあらゆる色の光を吸収する性質があるので、紫外線もしっかり吸収してくれます。
日傘の生地を通る紫外線量をかなり抑えてくれるので、しっかり紫外線対策となるはずです。
選ぶべき日傘の色味については、下記の記事でも紹介しています。
ご興味ある方はこちらも一緒にぜひご覧ください。
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内側が黒色のものなら照り返しからも守れる
肌に悪影響を及ぼす紫外線は、実は上から降ってくるものだけではありません。
地面や壁から照り返してくる光にも含まれます。
この照り返し対策に有効なのが、内側が黒色の日傘。
照り返ってきた光を、しっかり吸収してくれます。
折り畳みよりは長傘タイプ
顔や上半身は絶対に日焼けしたくない!というなら、折りたたみタイプよりは長傘タイプがおすすめです。
折りたたみタイプはコンパクトになって持ち運びに便利ですが、
長傘タイプと比べると、本体も小さめの作りになっているため、覆える範囲が限られます。
しっかり紫外線対策をするには、長傘タイプの方がよいでしょう。
日傘はいつからいつまでさすべきか
美肌でいるためには、日傘はいつからいつまでさすべきなのでしょう。
答えは、なんと一年中。でも寒い時期などはさすがにさしづらいですよね。
最も望ましいのは一年中
日傘はできれば一年中さしておきたいもの。
というのも、地上に降り注ぐ紫外線量は年々増えており、
近年では太陽の光が優しい寒い季節ですら、対策が必要な量の紫外線が降っています。
可能であれば、日傘は一年中さしたいところなのです。
日傘をさすべき時期については下記の記事で、データも紹介しながら詳しく解説しています。
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実際は4月の終わり頃から10月始め頃までが多い
街の人々の様子を見ていると、紫外線が肌で感じるほどに強くなる、GW前あたりから
ようやく涼しくなる10月始め頃までさしている人が多いのではないでしょうか。
この時期は、特に紫外線量が多く、対策必須の時期。
他の時期はささなかったとしても、この時期は絶対に日傘をさすべき時期といえるでしょう。
日傘をさしにくい時期のその他の対策
寒い時期は日傘をさしている人も少ないですし、紫外線対策が必要とわかっていてもさしにくいものです。
そんな時期は、日傘以外の方法で対策を。
日焼け止めを2~3時間ごとに塗り直す、ツバの広い帽子をかぶる、サングラスをかける、といったことで
日焼けを防ぎましょう。
また、日本気象協会が天気予報といっしょに毎日発表している、『紫外線指数』をチェックの上、
その日の日焼け対策を考えるのもよい方法です。
日焼けしないためには曇りの日も日傘はさすべき
曇りの日は、雲によって太陽光がさえぎられているから紫外線対策は必要なし!と思うかもしれませんが
曇りの日も焼けます!
曇りの日でも雲を通って降り注ぐ紫外線もありますし、
曇りの日は雲によって太陽光が反射するため、上からだけでなくさまざまな角度から紫外線が肌に当たります。
曇りの日でも日焼けするだけでなく、
晴れの日だと日焼けしにくいような箇所を日焼けしてしまう可能性もあるのです。
曇りの日の日焼けについては、下記の記事でまとめています。ぜひ、こちらも併せてご覧ください。
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