季節が変わるときに行う衣替え。
面倒な気もするけど、久しぶりの服を出すのは、
「こんな服持ってたんだった」と新しく発見したかのような気持ちになって楽しくもあるものです。
そして、久しぶりに出した服は、しまうときに、きちんとしていれば、特に洗う必要はありません。
この記事では、久しぶりに服を出したときにやることと、しまうときの方法について解説します。
衣替えで出した服は基本的に洗濯不要
衣替えのときに、出してきた服は、基本的に洗濯する必要はありません。
しかるべきところに収納していれば、新たに汚れがついていることもないはずだからです。
服を出してから、一度全体を確認してみて、特に問題なければ、そのまま着ても大丈夫です。
衣替えで出した服に洗濯が必要な場合
基本的には、衣替えで出した服は、洗濯せずにそのまま着れるはずですが、
しまい方が悪く、出したときに汚れや臭いがする場合は、洗濯する必要があります。
衣替えで出した服を洗濯すべき場合①シミがある
しまうときにはきれいに見えていたのに、出してみるとシミがあることがあります。
これは、服を仕舞うときに、洗濯せずにしまったことが原因。
時間の経過とともに、汗などでできたシミが浮いてきてしまっているのです。
この場合は、できるだけ早めに洗濯するようにしましょう。
しかし、衣替えで出した服の場合、
シミができてから、ずいぶん時間が経っていることが予想されますので、なかなか頑固なはずです。
洗濯しても、シミが取れない場合は、クリーニングに出すしかありません。
プロの手を借りて、きれいに落としてもらってから着るようにしましょう。
衣替えで出した服を洗濯すべき場合②臭いがする
久しぶりにしまっていた服を出すと、臭いがすることがあるかもしれません。
この場合も、一度洗濯をしてから着るようにしましょう。
防虫剤の臭いは、後で紹介するように、風に当てれば取れますが、
特にカビの臭いは、繊維の奥にあるカビが原因で臭っているので、洗濯しなければ取れません。
洗濯後はしっかり天日干しをし、しっかり殺菌し、根本からカビをやっつけておきましょう。
衣替えで服を出したらやるべきこと
衣替えで出した服は、洗濯をする必要は基本的にありませんが、
シワや臭いが気になることもあるでしょう。
ここでは、衣替えで出した服を着る前にやるべきひと手間をご紹介します。
衣替えで服を出したらやること①しわ伸ばし
長い間たたまれた状態の服を久しぶりに広げてみると、
折り目がしっかりついていたり、うまくたためなくてしわしわになっていたりするもの。
出した服は一度きちんとアイロンを当てましょう。
特にしっかりついてしまって取れにくいしわは、
しっかり湿らせてからアイロンをかけるか、
アイロンのスチーム機能を使ってあてるときれいに伸びます。
アイロンをするのが面倒な人は、ハンガーにつるして、しばらく影干しするとよいでしょう。
また、セーターの毛玉取りもついでにやっておけば、次に着るとき安心です。
毛玉取りの方法については下の記事でも紹介しています。
冬服は高い…ニットは高い…えぇ値段するニットを買ったのに毛玉がすぐできる…悲しいですね… すぐできる毛玉は、できるたび取る!家にあるもので今すぐ取る! この記事では、毛玉を取る方法から毛玉ができる原因、対策も併せて紹介します。 […]
衣替えで服を出したらやること②防虫剤の臭い消し
最近の防虫剤は無臭のものが多いですが、それでも防虫剤の臭いが気になることもあるでしょう。
その場合は、ハンガーに洋服をかけて、ドライヤーで冷風を当てると、臭いが飛びます。
ウールの場合は、温風だと生地が傷むので必ず冷風にするよう気を付けてください。
衣替えで服を出したらやること③しまいっぱなしの服も虫干し
礼服など、ほぼ年中しまいっぱなしになっている服は
衣替えのついでに虫干ししておきましょう。
虫干しとは、衣類の湿気を飛ばし乾燥した空気を含ませる作業。
2~3日晴天が続いた日の昼間に、風通しのよい日陰に数時間干します。
礼服やしまいっぱなしの晴れ着は、こうすることで長持ちするんですよ。
衣替えで出した服をそのまま着るためにはしまい方が大切!
衣替えで出した服は、ちゃんとしまえば洗濯しなくても、すぐに袖を通すことができます。
逆に、ちゃんとしまえていないと洗濯する必要がありますし、シミなどができて取れなければ着れなくなってしまうこともあるかもしれません。
衣替えは、出すとき以上にしまうときが大切なのです。
しまい方のポイント①ちゃんと洗濯してからしまう
たとえ汚れていないように見えても、一度でも来た服には皮脂汚れなどがついているものです。
それがシミになってしまうこともあるので、たとえそのシーズンで一度しか着ていなくても、一度袖をとおしたものは必ず洗濯を。
特に夏服は二度洗いしておくと安心です。
また、しっかり乾かしてからしまうことも大切。
湿気が残ったまま、しまうと、カビや虫食いの原因になります。
しまい方のポイント②湿気・虫対策をしっかりと
衣類を虫食いやカビからまもるために、湿気&防虫対策はしっかりと。
防虫剤と除湿剤の二つを使って、しまっておくと効果的です。
まず除湿剤を下に置いて、その上に洋服を置いていきます。
防虫剤は一番上に。
防虫剤の数は一つの引き出しに2~3個が目安です。
防虫剤から出る成分は空気より重いので、上に置いておけば隅々まで行きわたります。
ただし、あまりにつめすぎると行きわたらないので注意。
思い切って捨てられる服はないかチェックして、しまう服を減らすなり工夫しましょう。
ちなみにおばあちゃんたちが昔から使用していたのは樟脳という天然の防虫剤。
クスノキから作られていて、メントールのような爽やかな自然の香りで衣類を虫から守ってくれます。
最近では国産の天然樟脳は希少なものとなっているようで、ドラッグストアなどでは残念ながらあまり見かけません。
ネットなどでは販売しているものもあるようです。
しまい方のポイント③デリケートな素材は高い位置に
湿気は下の方にたまりやすいものです。
絹やカシミヤなどデリケートな素材のものや大切なおしゃれ着などは、できるだけ高い場所に収納すると安心です。
一方、綿や麻などは比較的湿気に強いので、防虫対策をしっかりすれば下の方に収納しても大丈夫です。
学校など、制服の場合は、夏が6月1日から、冬は10月1日からと明確に決まっていましたが ビジネスシーンにおけるスーツの衣替え時期は 制服ほど、はっきりとは定まっていません。 春夏は3~5月、秋冬は9~11月と、気温を見なが[…]
四季の変化がある日本では、衣替えは年中行事として古くから行われてきました。 現在では、衣替えをしない人もいますが、 それでも学校や官公庁、制服のある企業などでは、 6月1日から夏服、10月1日から冬服に衣替えする慣習が続い[…]