キャベツを食べようと千切りにしてみたら
なんか下水臭いというかドブ臭いというか…ということや
どうもカビ臭い…ということがあるかもしれません。
これらのキャベツは、食べても大丈夫ですが、
そうはいっても臭くて食べづらい…
そんなときは酢水にさらすのが有効です。
それぞれの臭いの原因と対処法について解説します。
キャベツが下水臭い!ドブ臭い!ときの対処法
キャベツが何だか下水臭い!ドブ臭い!
食べても大丈夫といわれても食べれたものではないですね。
そんなときの原因と対処法を解説します。
キャベツが下水・ドブ臭い原因
キャベツが下水やドブの臭いがするのは、「ジメチルスルフィド」という物質が原因です。
これは、キャベツに含まれる栄養成分、「イソチオシアネート」が酸化することで生成されます。
イソチオシアネートは、細胞が壊れるときに多く生成されるものなので、
特にキャベツを切って、長時間放っておくと、ジメチルスルフィドも発生しやすくなり、
あの嫌な臭いもしやすくなります。
また、イソチオシアネートはキャベツの苦味の原因でもあります。
詳しくは下記の記事で解説しているので、こちらも併せてご覧ください。
また、キャベツ以外にもブロッコリーや白菜など、
アブラナ科に分類される野菜は、同様の臭いがすることがあります。
ブロッコリーの場合については、下記の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
ブロッコリーが雑巾臭い?!変な匂い?!原因と対処法&対策を解説!
キャベツが下水・ドブ臭いときは酢水にさらす
では、下水臭かったりドブ臭かったり、とにかく臭いキャベツはどうすれば食べやすくなるのか。
それには、千切りにしたキャベツを酢水にさらしておくのが有効です。
ただし、キャベツにはビタミンCなど水溶性の栄養もたくさん含まれているので、
水にさらしすぎはよくありません。
2~3分くらいで留めておきましょう。
また、直接酢をかけて和えるのもよいでしょう。
酢の代わりにレモン汁をかけてもOKです。
酢水にさらしてもダメなときは濃いめの味付けで加熱調理
酢水にさらしても、まだ臭いがとれない場合は、生で食べるのは諦めた方がよいでしょう。
ゆでる場合は、酢やレモン汁を加えてゆでると、より臭いが消えるはずです。
油で炒めるのも有効で、中濃ソースやケチャップ、カレー粉、オイスターソースなどを加えて
濃いめに味付けすると、より気にならなくなるでしょう。
にんにくやショウガなどと一緒に調理するのもよいですね。
キャベツが下水・ドブ臭くなるのを予防するには
そもそも、こんな嫌な臭いがしないようにするには
キャベツの消費の仕方、保存方法が大切です。
食べる分だけ切って、すぐ食べる
臭いの原因であるジメチルスルフィドは、
イソチオシアネートが時間の経過とともに酸化することが原因で発生するのでした。
そのため、できるだけイソチオシアネートを発生させないこと、
発生した場合は、ジメチルスルフィドに変化させないことが大切です。
つまり、キャベツは千切りにするなど、カットした状態で保存するのではなく
その都度、食べる分だけ切って、できるだけ時間を置かずに食べることです。
さらにキャベツを食べる分だけ切るのではなく、
食べる分だけ、外側から葉を剥いでいく方が、イソチオシアネートの発生を防げるので
臭い対策としては有効でしょう。
キャベツの葉の剥がし方については、下記記事で詳しく紹介しています。
キャベツの剥がし方・ゆで方|これでロールキャベツの下準備もOK
正しく保存する
ジメチルスルフィドが発生するということは、劣化してきた証拠。
できるだけ新鮮な状態を保てるよう、正しく保存しておくことも大切です。
キャベツの保存に適した温度は0~5度なので、野菜室でなく冷蔵室で保存し、
1玉で保存する場合は、芯をくりぬき、ぬらしたキッチンペーパーを詰めておきます。
さらに、湿らせた新聞紙やキッチンペーパーで包んだり、ビニール袋に入れて保存しておきましょう。
キャベツの正しい保存方法については、下記記事で詳しく紹介しています。
こちらも併せてご覧ください。
1人暮らしならキャベツは1玉買うべし!保存法と消費アイデアを紹介
キャベツがカビ臭い!雑巾臭い!ときの対処法
キャベツがカビ臭い!雑巾臭い!というときは、ドブ臭いときとは別の物質が原因です。
しかし、対処法は同じ。酢水につけて臭いを消します。
キャベツがカビ・雑巾臭い原因
キャベツがカビ臭かったり、雑巾臭かったりする原因となるのは、
「2-メチルイソボルネオ―ル」という物質のせいです。
これは土壌に生息する微生物が分泌する成分で、
この土壌に含まれる成分の臭いがキャベツにうつっただけです。
人の鼻はカビ臭さにはとても敏感にできているそうで、
人が感知できる、2-メチルイソボルネオ―ルの最小濃度は5pptだそう。
pptとは1%の100億分の1の濃度のことで、
機器を使っても検出できないほど微々たる量。
本当の本当に微々たる量の2-メチルイソボルネオ―ルでも、人は気になってしまうものなのですね。
キャベツがカビ・雑巾臭いときも酢水にさらす
カビ臭いキャベツの原因物質は、本当に微々たる量しかキャベツについてないはずなので
完全に除去することは、なかなか難しいものかもしれません。
ドブ臭いときと同様、酢水やレモン水にさらすことで消臭作用が期待できるでしょう。
それでもダメなら、やはり加熱調理が有効です。
キャベツの品種や季節によっては独特の臭いがすることも
他にもキャベツの品種や、収穫時期によってはキャベツ独特の臭いがすることもあります。
特に春に収穫されるキャベツの中には、呼吸量が増えることで、臭いをより発するものもあるそう。
4~6月に特に気になる人が増えるようなので、
キャベツ独特の臭いがどうしても苦手な場合は、この時期にキャベツを買うのは控えた方がいいかもしれません。
食べてはいけないキャベツを見分けるポイント
キャベツはドブ臭かろうと、下水臭かろうと
かび臭かろうと、雑巾臭かろうと、独特の臭いがしようと基本的に食べられます。
では、キャベツが腐って食べられない状態になるとどうなるのか。
こちらも知っておきましょう。
食べられないほどに腐っているキャベツは、まず見た目からしておかしいです。
葉が茶色く変色し、ズルッとしたぬめりがあります。
臭いは酸っぱい腐敗臭がするでしょう。
触ってみると、全体的にやわらかく、中身が詰まっていない感じがするはずです。
これらの特徴があるキャベツは、食べてはいけませんので、注意しましょう。
また、キャベツが腐るとどうなるかについては、下記の記事で詳しく紹介しています。
心配な場合は、こちらも併せてご覧ください。
キャベツが腐るとどうなるか|使える部分の見分け方・保存の基本
変色したキャベツを食べられるかは場合による!変色を防ぐ方法も紹介
ちなみに、キャベツの葉に小さな黒い点がある場合は、問題ありません。
これについては下記記事で解説していますので、ご参照ください。
キャベツに黒い点があっても食べられる!食べられない場合も解説
その他キャベツに関する記事
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