納豆を食べようと思ったら
黒い点がついている豆があったり、一部が黒くなっている豆を見つけたりして
食べてもよいものか気になっている方もいるでしょう。
納豆は黒い部分があっても食べられます!
この記事では、黒い部分の正体の他、食べるのはやめた方がよい納豆とはどのような状態かについても紹介します。
納豆に黒い部分があっても食べられる!
大豆に黒い点が付いていたり、一部分が黒くなったりしていても食べられます。
でも、なぜそのような黒い部分ができてしまうのでしょうか?
黒い部分の正体を知ることで、より安心して口にできるでしょう。
黒い点は「へそ」で無害
納豆の黒い点は「へそ」と呼ばれるものです。
これは、豆がさやにつながっていた跡です。
つまりは、自然の姿。
よって黒い点がある納豆を口にしても体に害はないのです。
黒い部分は虫によるもので無害
黒い部分はカメムシによる吸汁害等によってできたものです。
「え?!虫?しかもカメムシ?!」って思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
虫が付くということは、農薬が使われていない、または使われていても控えめであるということ。
人の身体にとっては優しい証拠です。
納豆に使われる大豆は色彩選別というのをされるので、そのような大豆は基本除去されているはずですが
小さすぎて選別漏れすることもあります。
そのような大豆が水で戻して加工されることで、
機械が見落とすほど小さかった黒い部分が、膨張して目立つようになってしまうこともあるのです。
このような大豆は、通常のものと栄養的にも何も変わらないので、食べても問題ありません。
食べない方がよい納豆の状態とは
発酵食品である納豆が、食べると体に有毒な状態になるということは基本ありません。
しかし、おいしくなかったり、臭いが強烈すぎたりして、食べない方がよい状態というのはあります。
賞味期限切れの納豆
賞味期限が切れた納豆は、食べても健康に害はありませんが、おいしくないので食べない方がよいです。
納豆の発酵が進みすぎて、ドロッとした見た目になっていたり、
強いアンモニア臭や消毒剤のような香りがしたりするので
食べられるかどうか迷うよりも先に、口にするのははばかられるでしょう。
勇気を出して口にすると、食感がおかしくジャリジャリしておいしくないはずです。
賞味期限切れの納豆を食べたばかりに、納豆嫌いになってもいけませんので
妙なチャレンジ精神は発揮しない方がよいでしょう。
常温で放置した納豆
納豆は10℃以上の環境に長時間放置されていても発酵が進みます。
そのため、アンモニア臭など強烈な臭いがするでしょう。
食べても体にとって有害なことはありませんが、普通においしくないはずです。
納豆嫌いにならないためにも、挑戦はしないようにしましょう。
一見不安に見えるけど食べてもOKな納豆の状態
ぱっと見た感じ、食べてもよいものか不安になるけれど、普通においしく頂ける状態というのもあります。
表面に白いものが付着している
大豆の表面に白いもこもこしたものが付いていることがあるかもしれません。
一瞬、カビ?!と思って、びっくりするかもしれませんが、
これは「被り」と呼ばれるもので、その正体は納豆菌です。
そのため、食べても問題ありません。
また、白い斑点のようなものが大豆の表面に付いていることもありますが、
これはチロシンとと呼ばれるアミノ酸の結晶です。
こちらももちろん食べても問題ありません。
チロシンは、大豆が納豆菌によって分解される際に生成されるもので
発酵が進みすぎた場合に、白い斑点となって現れるのです。
ピンクの部分がある
一部分がピンク色をしている大豆が紛れていることもありますが、こちらも口にしても問題ありません。
ピンクの部分は大豆の胚芽であり、胚芽部分の色素成分によってピンク色になっているだけなのです。
粘りがない
納豆に粘りがないのは、納豆菌が働いていないだけで腐っているわけではありません。
そのため口にしても体に害はありません。
市販の納豆に粘りがなくなるとしたら、冷凍するなど非常に温度の低い環境で長時間保管していたことが原因でしょう。
低温下では納豆菌は働かないため、納豆の粘りはなくなってしまうのです。
粘りのない納豆については、下記記事で詳しく紹介しています。
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