お中元・お歳暮を受け取り拒否するときのマナー・されたときの確認事

お世話になっている方へ感謝をこめて送るお中元やお歳暮。

でもいつの間にか形骸化してしまっていることも多いもの。

特に頂く方は気を使うものです。

この記事ではお中元やお歳暮を辞退するときのマナーを理由別に紹介。

また辞退されてしまったかもしれない場合、確認すべきこととマナーをご紹介いたします。

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お中元・お歳暮を受け取り拒否したいとき

お中元やお歳暮を受け取りたくないとき、どうすれば角が立たずにお断りできるでしょうか。

お中元・お歳暮の受け取り拒否はマナー違反ではない

毎年、大したお付き合いもないのに、お中元やお歳暮を頂くのは心苦しいもの。

でも、せっかくの相手の好意を断るのって失礼?

そういうときは受け取るのを辞退しても失礼にはなりません。

相手の好意に感謝し、お断りすれば、相手に不快な印象を与えることも避けられます。

お中元・お歳暮を受け取り拒否したい①疎遠になってしまった

お中元、お歳暮、受け取り拒否

お断りする理由の中でも最も多いのが、以前は親交が深かったのに、いつの間にか疎遠になってしまった場合ではないでしょうか。

この場合は以下のいずれかの方法で、受け取り自体の意思を伝えましょう。

①お礼状で伝える

最も一般的な辞退方法はお礼状でお伝えすることです。

「今後、このようなお心遣いは無用です」という一文を入れたお礼状を送りましょう。

頂いたのと同程度の金額の品物をお中元やお歳暮として贈るとより丁寧です。

お礼状の文例(お歳暮)

お礼状は下記の文例のように相手の好意に対する感謝とお詫びの意を書いておくとよいでしょう。

②お中元・お歳暮を遅れてお返し、受け取り拒否の旨を伝える

時期をずらしてお中元やお歳暮のお返しを送ることで、受け取り拒否の旨を伝えることもできます。

お中元ならば夏の土用期間の「暑中」、

お歳暮なら小寒から大寒までの「寒中」の時期にずらしましょう。

時期をずらして送る場合も、「今後、このようなお心遣いは無用」という文言を入れたお礼状を添えて送ります。

お中元・お歳暮を受け取り拒否したい②覚えがない、受け取りたくない

お中元、お歳暮、受け取り拒否

頂く覚えのない方から贈られてきた場合は、本当は配送の受け取り時に受け取りを拒否するのが一番。

でも、受け取ってしまった後に、拒否すべきだと気付いた場合は、開封せずに改めて包装のうえ送り返します。

お中元・お歳暮を受け取り拒否したい③不要なものが贈られてくる

お中元、お歳暮、受け取り拒否

要らないものが毎年送られてくるのも困るもの。

お金を使わせる相手にも申し訳ないです。

そんな場合も、お礼状でお断りするのが無難です。

お礼状の文例(お歳暮)

お礼を述べたうえで、遠回しにお断りします。

お中元・お歳暮が受け取り拒否されたらどうする?

では、逆にこちらが送ったお中元やお歳暮が受け取り拒否されてしまった場合はどうすればよいのでしょうか。

本当にお中元・お歳暮は受け取り拒否された?まずは確認を

お中元やお歳暮が返送されてくると、受け取り拒否された!と焦るかもしれませんが、そう判断するのは早いかも。

お中元、お歳暮、受け取り拒否、確認事項

考えられることは3つ。

①配送業者の配送ミス

②前回のお礼状で断られていた

③相手が不在だった

まずはこれらを確認しましょう。

確認事項①配送ミス

お中元、お歳暮、受け取り拒否

相手に受け取りを拒否されたら、配送業者からその旨連絡があることが多いです。

そのような連絡がないまま、贈ったお中元が送り返されてきたのなら、まずは追跡番号を確認して配送状況を調べましょう

追跡番号は宅配業者の送り状(伝票)に必ず記載されており、業者のホームページから配送状況を確認できるようになっています。

追跡番号から状況を確認、配送ミス等がないか確認してみましょう。

もし配送ミスなら、こちらの手違いで遅くなってしまったことを詫びつつ、相手にもう一度贈りなおします。

確認事項②前回のお礼状

お中元、お歳暮、受け取り拒否

配送ミスでもないなら、不在のため保管期間が満了となり、送り返されてきたことになります。

そうなると不在だったとも考えられますが、以前に相手からお中元を贈るのはやめてほしい旨を伝えられていなかったでしょうか。

前回、相手からもらったお礼状に「今後、お気遣い不要」との文言はありませんでしたか。

今一度確認してみましょう。

自分が断る場合のマナーについては下記の記事で詳しく解説しています。

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確認事項③不在だった場合

お中元、お歳暮、受け取り拒否

業者から受け取り拒否の連絡はなく、配送ミスでもなく、お礼状に断りの文言もなかったなら、

本当に相手が不在だったのかもしれません。

不在だったなら、不在票が投函されているはず。

再配達の依頼がないため保管期間が満了し、こちらへ送り返されてきています。

相手が海外旅行や出張などで長期不在にしている、

又は不在票が何らかの理由で相手の手元に行かなかったということもありえますが、こちらでは相手の状況はわかりません。

その場合は思い切って本人に確認し、本当に不在だったということなら、贈りなおしましょう。

不安であれば、本人に確認する前に、もう一度配送業者に直接状況を確認してから相手に連絡してみましょう。

お中元・お歳暮が受け取り拒否された?配送業者の対応を確認

もし、届けに行った先でお中元・お歳暮の受け取りを拒否された場合、配送業者はどうするのでしょうか。

受け取りを拒否されたら、送り主に受け取り拒否されたという連絡がいきます。

そのうえで、受け取り拒否されたお中元やお歳暮は、送り主に戻すのか、配達店舗で処分するかという相談があるのが一般的のようです。

本当にお中元・お歳暮が受け取り拒否されていたら…お詫びの手紙を

お中元、お歳暮、受け取り拒否

前回のお礼状に「お気遣い不要」とあったのに、すっかり忘れていた!

電話等でそんなことを言われていたのに忘れて贈ってしまった!等々。

とにかく、本当に受け取りを拒否されたのなら、相手に不快な思いをさせてしまった旨をお詫びする必要があります。

すぐにお詫びの手紙を出しておきましょう。

お詫びの手紙は、すぐに、縦書きの便箋に手書きで、単刀直入にお詫びの意を書くのが基本です。

また、お詫びの言葉の後に、お中元に込めたかった感謝の気持ちを書いておくとよいでしょう。

お詫びの手紙の文例

お詫びの手紙は下の文例のような内容を書いておくとよいでしょう。

お中元を断られたからと言って、付き合いを絶つということではありません。

今後は、年賀状や暑中見舞いの中で感謝の気持ちを伝えれば、お互いにとってほどよい距離でお付き合いが続くのではないでしょうか。

お互い気を使いすぎない関係こそよい関係。

お中元やお歳暮をやめることで、お互いより気楽にお付き合いができることだってあります。

あまり気にしすぎずに、よいお付き合いを続けていけたらよいですね。

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