お手玉の中身といえば、私は小豆しか知りませんでしたが
植物の実を使うこともあるのだそうですね。
お手玉に使われる植物は、数珠玉が多いよう。他にも蓮の実や茶の実も使われることもあるのだとか。
この記事では、お手玉の中身に使われる植物や、それ以外のものを紹介します。
昔はお手玉の中身に「数珠玉」という植物を使っていた
現在アラフォーで街中育ちの私は、お手玉の中身として『数珠玉』という植物が使われることを知りませんでした。
数珠玉はどうやら、ある程度年配の方にとって懐かしい植物のようですね。
お手玉の中身だった植物『数珠玉』とは
では、「数珠玉(じゅずだま)」とはどんな植物なのでしょうか。
こちら↓が数珠玉。
「数珠玉」とは、イネ科ジュズダマ属の多年草(=数年間枯れずに、毎年花が咲く草花のこと)。
日本では、本州から沖縄にかけて広く分布します。
日当たりのよい湿地によく生息し、河原の土手や道端に生えていることが多いそうです。
名前の由来は、秋になるとできる実が数珠に似ているから。
昔は、実際に、この実に糸を通して数珠のようにつなげて遊んでいだとか。
丈は1mほど。葉はトウモロコシの葉ににた鋭い形で、30~60cmほどの長さになります。
ハト麦とも似ていますが、ハト麦より実が硬い点で見分けられます。
数珠玉は江戸時代からお手玉に使われていた
お手玉の歴史はかなり古く、紀元前から遊ばれていたともいわれています。
その当時は、羊の足の骨を使っていたそうなので、今とはずいぶん見かけが異なりますね。
その後、奈良時代には石を使って、お手玉を楽しんでいたとか。
現在おなじみの、布製のお手玉で遊び始めたのは、江戸時代の後半からのこと。
このとき、布で作った袋に入れていたのが数珠玉でした。
数珠玉を使ってお手玉の他にもアクセサリーも作れる
昔は、数珠玉の実を使ってお手玉を作った他、
糸を通して遊んだそうですが、同じようにしてアクセサリーも作れます。
針や爪楊枝を使えば、簡単に穴を開けられるので、
そこに100円ショップなどで売っているテグス(ビーズアクセサリー用の伸びる糸)を通して、最後に結べば
簡単にブレスレットが作れます。
数珠玉の実は、黒の他に白やグレーなど、色に種類がありますから、
アクセサリーを作るときは、かわいくなりそうな色の実を集めるとよいですね。
子どもと一緒に、実から集めて作ってみるのも楽しそうです。
お手玉の中身の植物は「蓮の実」や「茶の実」であることも
お手玉の中身として使われる植物としては、数珠玉の他にも蓮の実や茶の実もあります。
特に街中に住んでいると、いずれもなかなか手に入りにくいし、お目にかかる機会もないので、ちょっと調べてみました。
お手玉の中身に使われるその他の植物①蓮の実
まずは、蓮の実。
こちら↓が蓮の実のお写真。穴に入った黒くて丸いのがそうですね。
花が咲いて、散った後には花托(かたく)と呼ばれる部分だけが残ります。
この花托に開いた穴に蓮の実が詰まっているのですね。
蓮の実は食べることもでき、でんぷんの他に、ビタミンB1や食物繊維、カルシウムやカリウムなどが豊富に含まれています。
私は食べたことありませんが、トウモロコシのような食感と味がするそうで、スープに入れたり、炊き込みご飯にしたりして食べるとよいそうです。
お手玉の中身に使われるその他の植物②茶の実
実は、私、お茶は飲んでも、お茶の実って見たことありませんでした。
お茶の実とはこんな感じ↓です。
この写真だと、ちょっとわかりづらいかもですが、茶色くて丸っこいのがそうですね。
中国のお手玉ではメジャーな中身だそうですが、日本では、お茶の産地でよく使われているそう。
サイズは、大豆よりも、少し大きめだそうです。
お手玉の中身は他にも色々|現在一般的なのは小豆
ここまで、お手玉の中身に使われる植物を見てきましたが、他にも色々なものが使われます。
他には、どんなものが紹介されるのか、ご紹介しておきましょう。
現在では、小豆が最も一般的ですよね。手にしっくりきますし、あの涼し気な音もいいです。
お米は、特に俵型のお手玉に、豊作の願いも込めて使われていたそう。
とうもろこしも、最近ではほとんど使われていませんが、江戸時代から使われていたようです。
海が近い地域では貝殻も使われてきました。沖縄などでは巻貝、日本海側ではしじみの貝殻がよく使われていたそうです。
小石も一緒に入れると、音がよくなるのだとか。ちょっとやってみたいですね。
現在では、他にペレットもよく用いられますね。
ちなみに、お手玉の作り方については、下記のページでご紹介しています。
意外に簡単に作れますので、数珠玉でも小豆でも中身の材料を手に入れたら、ぜひ挑戦してみてください。
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