パスタって手軽にできるし、一品で完結しないこともないし
忙しい人にとって、便利なメニューです。
しかし、肝心の麺をゆでるのに案外時間がかかるもの。
作り置きしておきたいけど、伸びるからなぁ…と、あきらめている人もいるでしょう。
しかし、ちょっとしたことに気を付けるだけで、パスタは伸びずにおいしく保存できますよ。
作り置きパスタが伸びないコツ①種類
まずは使うパスタの種類から気を付けましょう。
始めから作り置きするつもりなら、できるだけ伸びにくいものを選ぶのがおすすめです。
生パスタは避け、乾燥パスタを使う
もちもちした食感がおいしい生パスタ。
でも、生パスタがおいしいのは、あくまでゆでたて!
保存には向きませんのでご注意を。
というのも、生パスタと乾燥パスタの大きな違いの一つが、麺に水分が含まれているかというところ。
そして、麺が伸びてしまう原因は、水分を含みすぎることです。
最初から水分を多く含む生パスタは、少し時間を置くだけでも伸びます。そのため、保存には向きません。
対して、乾燥パスタなら、スープパスタにできることからもわかるとおり、
元々麺に含まれる水分が少ない分、伸びにくく、保存には向きます。
ロングパスタを保存したいなら、必ず乾燥パスタを選びましょう。
ペンネやフジッリなどショートパスタも伸びにくい
ロングパスタにこだわらないなら、ショートパスタを選ぶのもおすすめです。
ショートパスタは、ロングパスタよりも伸びにくいので、保存に向きます。
さまざまなソースと相性のよい種類を選べば、さらに使いやすいでしょう。
ペンネなら、さまざまなタイプのソースとも相性がよく、オイル系でもトマト系でもクリーム系でも何でも合います◎
フジッリも色々な種類のソースと合うタイプ。パスタサラダにするのにも使えます。
ちなみに、ショートパスタの計量の仕方については、下記の記事中で紹介しています。
こちらもぜひご参照ください。
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作り置きパスタが伸びないコツ②ゆで方
伸びずにおいしい状態でパスタを保存するためには、ゆで方は大きなポイントです。
パスタをゆでるときは、いつもより多めに塩を加え、さらに硬めにゆでると伸びにくいでしょう。
いつもより少し塩を多めにゆでる
パスタを伸びにくくするためには、必ず塩を加えること!
塩を入れてゆでることで、パスタ表面のグルテンが、塩に含まれるナトリウムと反応し、バリアを作ります。
すると、水分の吸収が抑えられるため、パスタは伸びにくくなるのです。
塩分濃度が濃いほど、パスタは硬く仕上がるので、
保存用にパスタをゆでるなら、普段よりも少し高めの塩分濃度にするとよいでしょう。
辛くなりすぎないラインぎりぎりの2%くらいを狙うのがよいのではないでしょうか。
3%だと海水の濃度と近くなってしまい、辛すぎます。
2%なら、プロも採用することのある濃度なので、アリでしょう。
パスタの塩分がいつもより強くなるので、ソースの塩分は少し控えるなどして調整できると、なおよいですね。
ゆでるときは油も加える
パスタをゆでるときは、大さじ1ほどのオイルも加えるのもおすすめです。
オイルを加えることで、吹きこぼれを防げますし、くっつきにくくもなります。
仕組みなどについては、それぞれ下記の記事で紹介していますので、
よろしければこちらもご覧ください。
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硬めにゆでる
保存しても、伸びないようにするには、あえて硬めにゆで上げることも大切です。
パスタの袋に表記されているゆで時間よりも短めにゆでたり
ゆであがる直前(1分前くらい)に、氷や冷水を入れて、お湯の温度をあえて下げたりするとよいでしょう。
ゆで切らない、芯が残った状態に仕上げておくことがポイントです。
作り置きパスタが伸びないコツ③ゆであがり
さらにゆであがりにもひと手間かけることで、より伸びにくくなりますよ。
ここで紹介する二つのポイントは、パスタが伸びにくいだけでなく、くっつきにくくもなるので、
ぜひ取り入れてみてください。
流水で洗う
パスタをゆでたら、すぐに流水で洗いましょう。
パスタの温度が下がり、それ以上加熱されないため、芯が残った状態をキープできます。
また、パスタの表面のぬめりが取れるため、パスタ同士がくっつくのも予防できますよ。
ただ、このぬめり、すぐにパスタを食べるときは、おいしくなる要素でもあるので、
流水で洗うのは、パスタを保存したいときだけにしましょうね。
パスタのぬめりについては、下記の記事でも紹介しています。
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オイルを加える
ゆであがったパスタにはオイルを加えて、全体に行き渡るよう、よくあえておきましょう。
こうすることで、パスタの表面がオイルでコーティングされ、水分が中に入りにくくなり、伸びにくくなります。
また、パスタがくっつきにくくもなるので、パスタをすぐに食べない場合には、ぜひやっておきましょう。
作り置きパスタが伸びないコツ④保存
パスタができたら、いよいよ保存です。
ここでは冷蔵保存する場合と、冷凍保存する場合についてご紹介しておきます。
冷蔵保存する場合
冷蔵保存する場合、気を付けるべきことは、パスタが空気に触れないようにすることくらい。
いつもどおり、しっかりラップをして冷蔵庫に入れておくとよいでしょう。
冷蔵なので、あまり長くは持ちません。
冷蔵庫での保存期間は、1日、長くても2~3日でしょう。
冷凍保存する場合
冷凍保存の場合の注意点としては、ここまで紹介した工程を実践していれば、特に気を付けることはありません。
ラップに入れて保存しておきましょう。
冷凍庫の場合は保存期間は、最大で1カ月ほどです。
しかし、これはあくまで目安です。
あまり長いこと保存していると、パスタが冷凍焼けを起こして美味しくなくなるので、
冷凍保存の場合でも、できるだけ早くに食べましょう。
作り置きパスタが伸びないコツ⑤食べるとき
冷蔵保存したパスタは、ラップをしていても、表面から水分が奪われて乾燥しているものです。
レンジで加熱する際には、少量の水をかけてから温め直すとおいしく食べられるでしょう。
また、ソースを絡めずに冷凍保存した場合は、熱湯に30秒ほどくぐらせてから、
電子レンジで加熱する方法もおすすめです。