ただゆでるだけなのに、ゆで卵って何気に手ごわいですよね。
鍋の中で割れるし、綺麗に殻が剥けずに白身はもげるし、黄身は下側や左右どっちかに異常に偏るし。
一体何がいけないのでしょうか。
この記事ではゆで卵が割れてしまう原因と、失敗しない方法を解説しています。
失敗しないゆで卵|そもそも割れる原因とは
ゆで卵が割れる原因として考えられることは主に3つ。
ゆで卵が割れる原因①温度差
冷蔵庫から取り出したばかりの卵を、熱湯の中に入れると
その温度差によって、殻にひびが入ってしまいます。
急激な温度差に、殻の組織が耐えられなくなって割れてしまうのは、ガラスが温度差で割れてしまうのと同じ理屈ですね。
ゆで卵が割れる原因②卵の中の炭酸ガス
卵の中には炭酸ガスがあります。
卵をゆでると、外に出ようとする炭酸ガスの力が内側から殻にかかるために割れてしまうのです。
また、炭酸ガスは、殻をむいたときに白身が、殻にくっついてしまう原因にもなります。
炭酸ガスが外に出ようとする力が、白身を圧迫して薄皮とくっついてしまうからです。
特に新鮮な卵には炭酸ガスが多く含まれているので、注意が必要です。
ゆで卵が割れる原因③鍋の中でぶつかっている
鍋の中の水の温度が上がって、ぐらぐら沸き始めると、その泡などで卵も動きます。
その結果、卵同士がぶつかって、割れてしまうことがあるのです。
また、最初に鍋に入れるときに、勢いよく入れてしまうと、底にぶつかって割れることもありえます。
失敗しないゆで卵の作り方|割れないためには
では、割れないためにはどうすればよいのでしょうか。
ゆで卵が割れないために①新鮮すぎる卵は避ける
産みたてのような新鮮すぎる卵は、殻の中に炭酸ガスがたくさん含まれています。
しかし、この炭酸ガスは、特に何もしなくても、時間の経過とともに自然に抜けていき、1週間もすれば随分減っているものです。
そのため、炭酸ガスが原因で割れてしまうリスクも随分下がっているでしょう。
卵の採卵日がわかる場合は、採卵から1週間ほど経過したものを使うのがおすすめです。
ゆで卵が割れないために②殻に穴を開ける
炭酸ガスがたくさん含まれた、新鮮な卵を今すぐゆで卵にしたい場合は、殻に穴を開けてガスを抜くとよいでしょう。
針や画鋲などを使って、開けてもよいですし、穴あけ器を使うのもよいですね。
自分の使いやすい道具を使って開けましょう。
ゆで卵が割れないために③常温に戻してからゆでる
ゆで卵が割れてしまう原因の一つが温度差でした。
温度差をなくすために、ゆで卵を作る少し前に冷蔵庫から取り出して常温に戻しておきましょう。
時間がないときは、常温の水をはったボウルに10分ほど卵をつけておいてもいいですよ。
ゆで卵が割れないために④水からゆでる
温度差によって割れてしまうのを避けるため、水からゆでるのもおすすめです。
卵の半分くらいの高さの水の量でも、ふたをすれば、少ない水でもゆでることができますよ。
失敗しないゆで卵の作り方|割れてしまったら
ゆで卵が鍋の中で割れてしまっても大丈夫です!
白身が流れ出てしまわないようにする対処法があります。
ゆで卵が割れてしまったら塩と酢で補修
ゆで卵が割れてしまったら、用意するのは、塩と酢。
どちらか片方だけでも大丈夫です。
入れる量は、塩ならひとつまみ、酢は大さじ1杯弱くらい。
味つけするわけではないので、適当で大丈夫です。
割れたゆで卵を塩と酢で補修できる理由
塩と酢には、たんぱく質を固めるはたらきがあります。
そのため、殻が割れた部分から流出した白身を、すぐに固めて、それ以上でてこないようにしてくれるわけですね。
ポーチドエッグを作るときも酢を加えた水の中に卵を割り入れますが、これも同じ理屈です。
割れないだけじゃない!塩と酢できれいなゆで卵ができる
塩と酢を入れてゆで卵を作ると、割れても安心なだけじゃないんです。
むきやすくなる上、黄身が真ん中にきたきれいなゆで卵が作れるんです。
実際に、酢と塩を入れて殻をむいたゆで卵がこちら↓
きれいに剥けたでしょ?
酸性である酢を入れることで、卵の殻が柔らかくなり、きれいに剥くことができるのです。
そして、黄身の様子は…↓
黄身はちゃんと真ん中!寄ってません!
お箸で転がし続けなくても、塩と酢を入れてゆでるだけで、真ん中にくるんです。
便利ですね~
失敗いないゆで卵を作る!|ゆで時間をおさらい
ゆで卵のゆで時間、覚えていらっしゃいますでしょうか。
私は自慢じゃないけど怪しいです。ここらで一度おさらいを。
- 半熟卵は3分
- 黄身の周りは固く、真ん中は柔らかくするには5分
- かたゆで卵は12分
いずれも沸騰してからの目安時間です。
ゆで卵を作っていると、浮いてくるヤツがいる! なんで?大丈夫なの?食べられるヤツ?? なんて、びっくりされて理由を検索されている方もいるかと思います。 ゆで卵が浮いてくるのは古いから。食べられることも多いですが、ちょっとだ[…]