テレビなどで芸能人たちもよくやっている手皿。
食べ物を口に運ぶときに、手で受けるようにする仕草のことです。
ご存じの方も多いかもしれませんが、手皿はマナー違反。
テレビを見ていて不快に感じられる方も多いもよう。
では、正しいマナーとは?取り皿がないときはどうすべきなのでしょう?
今回は手皿について解説します。
手皿はマナー違反|正しい和食のマナーとは
冒頭でも申し上げたとおり、手皿はマナー違反です。
でもなぜマナー違反とされているのでしょう?
手皿がマナー違反とされる理由と正しいマナーについて解説します。
手皿はマナー違反とされる理由
手皿がマナー違反とされるのは、美しい所作ではないからです。
私も知らないときはお上品に見えるかしら?と思ってやってましたが、よく考えてください。
手で受けたお料理から垂れた汁は、どうするの……?
……はい。おかしいですよね。汚いですよね。
また、手皿がNGである理由は、食べ物を神聖なものとする日本人の考え方にもよるものとされています。
神聖な食べ物を頂く手は、常に清潔にしておかなければならない、
食事中に手が穢れたり汚れたりすることがあってはならない、と考えるために手皿はよくないのですね。
和食のときに、ナプキンではなく、おしぼりが出てくるのも、この日本古来の考え方によるものだそうです。
正しい和食のマナーとは
では、正しいマナーはどうなのか?
それは、小皿や取り皿を持ち上げて頂くことです。
西洋料理をはじめ、中国料理、韓国料理だと、食器を持ち上げるのはマナー違反とされていますが(中国はお茶碗のみ持ち上げてOK)
日本では、小皿や取り皿は持ち上げてもOKです。
おつゆが垂れるのが心配なお料理を頂くときは、小皿や取り皿を持ち上げて食べるようにしましょう。
洋食でも手皿はマナー違反
実は、洋食でも手皿はマナー違反です。
フォークだけでケーキを食べるときなどに、やってしまいがちな方もいらっしゃるかもしれませんが、マナー違反なんです。
洋食でも手皿はマナー違反とされる理由は、
お料理を作ってくれた人に対して失礼だから。
シェフやパティシエは、食べやすさも考慮のうえお料理を作っています。
フォークしか出されていないなら、フォークだけで食べられるように作ってある、ということです。
手皿をするということは、そんなシェフの心遣いを信用していないかのごとく理解されてしまいます。
これって、なかなか失礼なことですよね。
洋食でも手皿はしないように気を付けましょう。
取り皿がなければどうする?
手皿はNGといえども、取り皿がないことだってあります。
そんなときはどうすればよいのでしょうか?
ハンカチや懐紙を小皿代わりに
一番スマートなのは懐紙を小皿代わりにすること。
口や指を拭いたり、口元を隠したりもできるので、ちょっと格式の高い和食店にいくときは念のため持って行っておきたいところですね。
持っていない方も多そうなので、持っていると一目置かれそうです。
かわいいデザインのものもあるので、探してみるとよいですね。
懐紙がないときは、ハンカチで代用しても○。
ホームパーティーならホストにいう
ホームパーティーで取り皿がないのに、おつゆが垂れそうなお料理が出ていれば、ものすごく困りますね。
万が一、汁を床に落としてしまっては大変です!
そんなときは、ホストに取り皿を出してもらえるよう頼みましょう。
もし、言いにくい場合は、ハンカチで代用します。
ハンカチもなければティッシュで何とかしましょう。
ティッシュも何もなければ…しょうがない…手皿…しますか…
他人さまの家の床を汚すくらいならね…床がじゅうたんならなおさら…