「ずっこい」
それは大阪における小学校生活にて頻出単語。
「ずっこい」と言えたら、もう小学生の仲間入り。きっと一緒に遊んでもらえます。
そんな「ずっこい」について、解説してみたいと思います。
大阪弁「ずっこい」の意味
ずるい。こすい。悪がしこい。狡猾な。
元々「こすい」が転倒して「すこい」となり、「すこい」が濁って「ずこい」。
さらに言いやすく転じて「ずっこい」となりました。
「すこい」を強めた意味で使われていたことも。
「ずっこい」は、大阪、関西以外でも使われている
実は「ずっこい」という言葉は、関西以外の地域でも使われているようです。
東北地方や甲州地域でも同じ意味で使われています。
大阪弁「ずっこい」の使用例
大阪弁「ずっこい」の使用例①悪賢い友達に
小学校校庭にて。
A「高オニやんでー」
竹馬に乗ったB現れる。
B「俺、天才やな。これで絶対オニにならへんやん」
A「お前、ずっこいぞ!」
(※高オニとは…高いところにいれば、オニ役はタッチできないというルールの鬼ごっこ。
オニ役は、普通のオニごっこよりも集中力、瞬発力、反射神経を要求される。)
大阪弁「ずっこい」の使用例②おかんがせがれに
8月31日。せがれは気づいた。
せがれ「やばい。読書感想文の宿題、まだやってへん!」
おかん「あんた!何でまだやってへんの?!暇そうにしてたやないの!」
せがれ「読書感想文代行頼んだらあかん?」
おかん「アホか!ずっこいことばっかり考えてんと自分でやり!」
大阪人的考察
「ずっこい」…なんだか久しぶりに聞いた言葉です。
というのも、この言葉を使うのって基本的に小学生、それも男子のイメージ。
子供が友達同士で遊んでいるときに言い合う言葉で、ある程度大人になってからはめったに使わなくなるからです。
子供同士、大人が子供に対して言うくらい。
大人同士の場合はよほど仲の良い友人同士。
限られた間柄でしか使わない言葉だと認識して頂いた方が無難です。
でも不思議とたまに言いたくなるんですよね。
「あんたずっこいわ」
童心に帰れるからでしょうか。
ぜひ、清らかな心で発音してみてください。