昔から薬と言われる梅干し。
おばあちゃんたちは胃腸の調子の悪さや、頭痛などちょっとした不調なら梅干しで治してきました。
特に不思議なのが頭痛の治し方。
梅干しをこめかみに貼れば治るというのですが、何故なんでしょう?
本日は、そんな一見不思議なおばあちゃんの知恵について解説してみたいと思います。
目次
こめかみに梅干しで鎮痛作用がある成分が吸収される?!
こめかみに梅干しを貼るとなぜ頭痛が治るのかについては、二つの説があります。
こめかみに梅干しで頭痛が治るのは鎮痛成分説
少し前の研究で、梅干しには頭痛薬に含まれるアスピリンと似た効果のある成分が含まれていることがわかりました。
「ベンジルーβーD-グルコピラノシド」という成分で、アスピリンと同じくらいの鎮痛解熱作用があるそうです。
これが皮膚から吸収されることで、頭痛が治ると考えられています。
こめかみに梅干しで頭痛が治るのは匂い成分説
また、同じく梅干しに含まれる「ベンズアルデヒド」という成分によって治るという説もあります。
ベンズアルデヒドは匂い成分で、痛みを鎮静・軽減する効果があるとされています。
こめかみにはった梅干しの匂い成分が鼻から吸収されることで、頭痛がやわらいでいくというのです。
実際どうやってこめかみに貼るの?梅干湿布の作り方
実際にどのように梅干しを貼ればよいのでしょう。
こめかみに貼る梅干湿布|用意するもの
用意するものはこれだけ。
梅干しとコットンが1枚あればOKです。
こめかみに貼る梅干湿布|作り方
作り方もとっても簡単!
早速手順を見ていきましょう。
①コットンを1/4ほどの大きさに切る

用意するものは梅干し1つとコットン1枚。
コットンは、元々の大きさにもよりますが1/4くらいにカットすればよいと思います。
こめかみに貼るので、あまり大きすぎない方がよいですね。
②梅干しから種を取り除く

梅干しから種を取り除いて、ほぐします。
③梅肉部分をコットンにのせてこめかみに貼る。

梅干しをコットンにのせます。
このとき、皮ではなく、果肉が上に来るように乗せた方が、肌にくっつきやすいです。
これをこめかみにはっておくと、いつの間にか頭痛が緩和されます。

残った種は湯呑に入れて、お湯を注ぎ梅湯にしました。
これが胃腸によいのです。
しかし梅干しで頭痛が治るなんて、しかもどちらが正しいかはわからないとはいえ、科学的根拠もありそうって…
梅干しって本当にすごい食べ物ですね。
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