大阪府北部に位置する吹田市。
いわゆる北摂エリアの一つで、この10年間、人口は増加傾向にあり住みやすい街として人気です。
万博公園など緑が豊かなエリアも多く静かな住環境、商業施設、公共施設や医療施設も充実していることが人気の要因。
2019年には「SUUMO住みたい街ランキング 関西」では6位となりました。
この記事では、そんな吹田市の代表的な神社を8社ご紹介いたします。
どこも吹田の歴史を感じられる、吹田の街を千年以上、見守り続けてくださっている神社です。
折に触れて、土地の神様にご挨拶し感謝する時間を持つのもよいかもしれませんね。
吹田市の神社①素戔嗚尊神社(江坂神社)
素戔嗚尊(すさのおのみこと)神社は、通称江坂神社として地域の方々に親しまれている神社です。
ご祭神はもちろん素戔嗚尊。
神社の由来は史料不足のため、残念ながら詳しいことはよくわからないようですが、
明治時代以前には「牛頭天王(ごずてんのう)社」又は「感神院」と呼ばれ、牛頭天王(ごずてんのう)という、仏教の開祖、釈迦が説法をした寺である祇園精舎の守護神を祀っていました。
しかし、神仏習合思想により、仏教と神道を一つにして考え始め、仏教の牛頭天王(ごずてんのう)と神道の素戔嗚尊(すさのおのみこと)を同一視するようになり、ご祭神の名を素戔嗚尊、神社の名も素戔嗚尊神社とするようになったようです。
吹田市|素戔嗚尊(すさのおのみこと)神社(江坂神社)の基本情報
【住所】〒564-0063 大阪府吹田市江坂町3-68-11
【電話】06-6384-8434
【アクセス】北大阪線 緑地公園駅から徒歩約10分
北大阪線 江坂駅から徒歩約15分
【駐車場】有
【ご祭神】素戔嗚尊
【ご利益】厄除祓 病気平癒 交通安全 入試合格 所願成就 商売繁盛 会社繁栄
吹田市の神社②垂水神社
ご祭神は豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)。
孝徳天皇(ご在位645年~654年 大化の改新で即位 都は難波長柄豊崎宮)の時代、豊城入彦命の子孫で、この地の領主であった阿利真公(ありまのきみ)が、干ばつに苦しむ難波長柄豊崎宮へ水を送り、その功績をたたえられ、「垂水の公」(たるみのきみ)の姓を賜り、創始したとされています。
本殿ができたのは江戸時代。以来、地域の人々に崇敬されてきました。
吹田市|垂水(たるみ)神社の基本情報
【住所】〒564-0062 大阪府吹田市垂水町1-24-6
【電話】06-6384-1526
【アクセス】阪急千里線 豊津駅西口から徒歩約10分
北大阪線 江坂駅北口から徒歩約20分
【駐車場】有
【ご祭神】豊城入彦命
【ご利益】勝負運向上、厄払い
吹田市の神社③泉殿宮
元々は農耕の神「宇迦之御魂大神(うがのみたまのおおかみ)」をお祀りしていた神社。
869年(平安時代前期)、この地の一帯が干ばつと疫病に苦しんでいたところ、泉殿宮に立ち寄った広峯神社(播磨 現在の兵庫県姫路市)からの「建速須佐之男大神」(たけはや すさのお の おおかみ)のおみこしに、この苦しみを訴え、雨が降るよう熱心に乞うと、突如境内の土から水が湧き出て、人々は乾きの苦しみから解放され、田畑も潤ったという言い伝えがあります。
この話から、「建速須佐之男大神」もご祭神とされています。
吹田市|泉殿宮(いづどのぐう)の基本情報
【住所】〒564-0071 大阪府吹田市西の庄町10-1
【電話】06-6388-5680
【アクセス】阪急千里線 吹田駅から徒歩約2分
JR京都線 吹田駅から徒歩約10分
【駐車場】有
【ご祭神】建速須佐之男大神、宇迦之御魂大神、春日大神、武甕槌大神、
経津主大神、天児屋命、比売御神、住吉大神、底筒男之命、
中筒男之命、上筒男之命 、天香山命
【ご利益】厄除開運
吹田市の神社④吉志部神社
現在、吉志部神社のある辺りは、大和時代から平安時代にかけて、朝鮮半島から進んだ技術を持って渡ってきた難波吉志一族が活躍していました。
その吉志一族が、「吉志の大神宮」を守り神とし、一族の繁栄と周辺の民衆の幸福を祈願していましたが、824年(平安時代前期)に「大神宮」は「天照御神」と改称され、明治になって神仏分離の発令を機に、「吉志部神社」となったそうです。
古くからとても壮麗な社殿だったそうですが、応仁の乱で焼け落ち、その後再建されました。
その希少な建築様式から国の重要文化財に指定されようとしていましたが、平成20年に不審火によって再び消失してしまいました。
現在の本殿は平成23年に再建されたものです。
吹田市|吉志部(きしべ)神社の基本情報
【住所】〒564-0001 大阪府吹田市岸部北4-18-1
【電話】06-6388-5735
【アクセス】JR京都線 岸辺駅から徒歩約20分
阪急バス 「紫金山公園前」下車(※阪急バスは1時間に1本程度)
【駐車場】有
【ご祭神】天照皇大神、豊受大神、八幡大神、素戔嗚大神、稲荷大神、
春日大神、住吉大神、蛭子大神
【ご利益】開運招福、五穀豊穣・商売繁盛、火防、厄災除け
吹田市の神社⑤伊射奈岐神社(山田東)
平安時代に全国の神社一覧をまとめた「延喜式神名張(えんぎしき じんみょうちょう)」に乗った二座ある「伊射奈岐神社」のうちの一つで伊射奈美命(いざなみのみこと・イザナミ)を祭っています。
もう一座も同じく吹田市の佐井寺地区にあり、こちらは伊射奈岐命(いざなぎのみこと・イザナギ)を祭っています。
雄略天皇の時代(古墳時代)にこの近くの小川谷というところに創建され、平安時代に現在の場所へ遷りました。
吹田市|伊射奈岐(いざなぎ)神社の基本情報
【住所】〒565-0821 大阪府吹田市山田東二丁目三番一号
【電話】06-6877-5921
【アクセス】阪急千里線・大阪モノレール山田駅又は阪急千里線南千里駅より阪急バス「山田の宮前」「新小川」下車すぐ
【駐車場】有
【ご祭神】伊射奈美命
【ご利益】子宝・安産、開運招福、商売繁盛
吹田市の神社⑥伊射奈岐神社(佐井寺)
吹田市に二つある伊射奈岐神社のうちの一つ。
こちらは伊射奈岐命(いざなぎのみこと・イザナギ)をお祭りしています。
イザナギは山田東の伊射奈岐神社に祭られているイザナミの夫で、イザナミとともに高天原(たかまがはら)に下りてきて、日本の国土と神々を産んだとされている神様です。
伊勢斎宮皇女倭姫命(やまとひめのみこと)の教示よってこの地に祀ったのが始まりとされています。
山田東の伊射奈岐神社と区別して、こちらは奥宮と呼ばれるようになりました。
吹田市|伊射奈岐(いざなぎ)神社の基本情報
【住所】〒565-0836 大阪府吹田市佐井寺1丁目18−26
【電話】06-6380-1370
【アクセス】阪急千里線 千里駅 徒歩約20分
阪急バス 「佐井寺」下車約5分
【駐車場】
【ご祭神】伊射奈岐命
【ご利益】事業成功、家内安全、地域安全、厄災除け
吹田市の神社⑦高浜神社
創立年代は不詳のようですが、5世紀前後の大和朝廷の頃、河内の国の豪族「次田連(スキタムラジ)」の一族が淀川に渡って移住し、次田村を興したのが「吹田」の始まり。
そのときに彼らの祖神(オヤガミ 祖先としての神のこと)である火明命(ホアカリノミコト)、天香山命(アメノカゴヤマノミコト)をこの地に祀り、氏神神社としたのが始まりと言われています。
吹田市|高浜神社の基本情報
【住所】〒564-0026 大阪府吹田市高浜町5ー34
【電話】06-6381-0494
【アクセス】JR京都線 吹田駅 徒歩約7分
阪急京都線 相川駅 徒歩約8分
阪急千里線 吹田駅 徒歩約17分
【駐車場】 有
【ご祭神】素戔嗚尊、天照大神、春日大神、住吉大神、菊理媛大神、
火明命、天香山命
【ご利益】開運厄除け、病気平癒、家内安全、商売繁盛、除災招福、縁結び、
交通安全、学業成就、安産、ぼけ封じ、長寿等
吹田市の神社⑧片山神社
大和時代から平安時代にかけての古代、片山神社周辺の土は良質な粘土が豊富で、人々は須恵器などの土器や瓦など焼き物を造って生計を立てていました。
特に平安京に都が置かれてからは特に土器の需要があり、地域は活性化していました。
その頃、この地で焼き物に携わる人々が、「陶芸の祖神」であり、方除け、災難除け、火防の守護神である素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀ったのが始まりとされています。
吹田市|片山神社の基本情報
【住所】〒564-0072 大阪府吹田市出口町3-3
【電話】06-6388-4070
【アクセス】JR京都線 吹田駅 徒歩約10分
阪急千里線 吹田駅 徒歩約10分
【駐車場】 有
【ご祭神】 素戔嗚尊
【ご利益】 厄除開運・方位除け・火防・商売繁昌