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【大阪弁講座】「ぬかす」は怖い?!意味を例文付きで解説!

大阪弁と言うと、下品な言葉だとかちょっと怖いとかいうイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれません。

「ぬかす」はそんな言葉の一つでしょう。

たしかに、「ぬかす」を使われるとちょっとびっくりします。

どんな意味で、どんなニュアンスで使われるものなのか?解説してみたいと思います。

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大阪弁「ぬかす」の意味とニュアンス

大阪弁「ぬかす」の意味

言う。ほざく。

大阪弁「ぬかす」は「吐かす」

「ぬかす」は漢字で書くと「吐かす」。

漢字から想像できるかもしれませんが、あまりきれいな言葉ではありません。

古くは、江戸時代に制作された浄瑠璃の中のセリフにこの言葉が出てきます。

しかし、当時から、現代同様、間違っても高貴な方は使わない、上品とは言えない言葉だったようです。

主に他人を責めたり、悪く言うときに使う言葉で、標準語のニュアンスだと「言いやがった」というところでしょうか。

大阪弁「ぬかす」の使用例

ある日、娘が冷蔵庫を開けると、楽しみにとっておいたおやつのプリンがない。

娘「ちょっと、お父さん!また、私のプリン食べたやろ?!」

父「アホぬかすな。俺とちゃうわ!」

父逆切れ。

娘「お父さんじゃなかったら誰が食べたんよ?!」

父「…こっ小人さんやろ」

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大阪人的考察

長年大阪に住んでいても、めったに聞くことがないこの言葉。

使用することもまずありません。

浄瑠璃のセリフで使われていたことから鑑みるに、昔はおそらく大阪の広域で使われていた言葉だったのでしょう。

しかし、今では大阪の東部地域(元河内国(かわちのくに))で話される、いわゆる河内弁に分類され、

使用するのも比較的年齢層の高い方々に限られます。

つまり、「ぬかす」は、河内地方のおっちゃんがキレ気味のときに使う、かなり限定的な大阪弁と言えるでしょう。

河内弁自体、品のよろしい、きれいな大阪弁とはされないですし、

淑女のみなさんが怒り心頭の折に、この言葉を使って相手を非難すると、殿方はドン引きすること受け合いです。

万が一お使いになりたいならば、距離を突き放したい方限定でお使いになられるとよいかと思います。

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