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大阪弁「あかん」の7種の意味と用途!類義語・対義語も紹介!

もっともメジャーな大阪弁の一つ「あかん」

この一言に、実は7種類もの用途があるのです。

各用途の場合の類義語、対義語も紹介!

この記事を読めば、あなたも「あかん」マスター!

ぜひ素敵に使いこなしてください。

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大阪弁「あかん」の動画

動画で内容を知りたい方はこちらをどうぞ!

ストーリー付きで「あかん」の用法についてご紹介しています。

 

大阪弁「あかん」の7用途

大阪弁の「あかん」にはなんとざっくりわけて、以下の7つもの用途があります。

大阪弁「あかん」の用途①禁止・不適当

「~してはいけない」「~しては駄目だ」「~すべきではない」といった意味で使います。

禁止・不適当の「あかん」の類似表現

類似表現として「~せんといて」がありますが、

懇願する感じになるので、「あかん」を使うときよりやわらかいニュアンスになります。

禁止・不適当の「あかん」の対義語

対義語となる許可・許容を表す大阪弁として「ええ」「かまへん」「かんにん」があります。

より強く禁止を表す言葉「てい!」

こちらは、より瞬発的に禁止の意を伝えるための表現です。

基本的に子供に対して使います。

大人に対して使うと少し相手を見下してる感じになるのでやめた方がよろしいでしょう。

大阪弁「あかん」の用途②不可能

「無理だ」という意味で使います。

不可能の「あかん」の類義語

類似表現として「できひん」「できへん」「でけへん」。

可能を表す助動詞「できる」に「ひん」や「へん」といった大阪弁の否定語をくっつけた言葉です。

「あかん」がにっちもさっちもいかず、もはや八方塞がりな雰囲気であるのに対し、

「できひん」「できへん」「でけへん」は、自分は無理だけど他の人ならできるとか

今日は無理だけど明日ならできるとか

できる可能性を感じさせるニュアンスがあります。

 

ちょっと似ている言葉「具合悪い」について解説した記事はこちら

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大阪弁「あかん」の用途③許可を求める

「~してはいけないですか?」といった、許可を求める用途です。

許可を求める「あかん」に対応する言葉

この問いかけに対し、許可する場合は「かまへん(かめへん)」

不許可の場合は「あかん」で返します。

大阪弁「あかん」の用途④不順・不調

物事がうまくいかないこと、どうしようもないことを表します。

不順・不調の「あかん」の類似表現

類似表現に「わや」「なんぎ」といった言葉があります。

「わや」は「さっぱりわややで」などと言い、物事が全くうまくいかない様子のこと。

「なんぎ」は「難儀」と書き、ものごとが難航しているさまを言います。

大阪弁「あかん」の用途⑤使用不可

ものが壊れたりして、駄目になってしまったことについても「あかん」で伝えます。

大阪弁「あかん」の用途⑥適当・義務

「~しなければならない」「~すべきだ」の意味。

適当・義務の「あかん」の類義語

適当・義務の「あかん」の類似表現に「~せなしゃあない」という表現があります。

「仕方ない」の意です。

「あかん」が、本来ならばすべきであるにも関わらず、実際にはやっていないし、未来にもやる可能性が高くないニュアンスであるのに対し、

「~せなしゃあない」はしぶしぶではあるがこれから行うというニュアンスです。

大阪弁「あかん」の用途⑦感嘆詞

残念や諦めの意味を込めて、感嘆詞的に使います。

大阪弁「あかん」は「あかへん」とも

「あかん」は「あかへん」という方もおります。

基本的にどちらを使おうと同じ意味ですが、「あかへん」を感嘆詞的に使うことはないです。

大阪弁「あかん」番外編「あかんたれ」

駄目な奴。弱虫、などの意味です。

基本的に幼い子供に対して言う言葉です。

「たれ」は「垂れ」で、他に「甘たれ(あまったれ・甘えたという意)」や「貧乏たれ(びんぼったれ)」などで使います。

「あかんたれ」については、下記の記事で詳しく解説しています。

こちらもぜひご参照ください。

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大阪弁「あかん」の語源

「あかん」は、「埒(らち)明かぬ」という言葉の「埒」が取れて、「明かぬ」→「あかん」とされています。

大阪に限らず、近畿、中国、四国地方全般にわたって広く使用されています。

 

「あかん」は、標準語だと「いかん」。

「いかん」という言葉には鋭い切れ味を感じますが、「あかん」だと多少鈍く聞こえます。

大阪商人たちが使い、育ててきた大阪弁は、柔らかいニュアンスのものが多く、そこが大阪弁の魅力の一つですね。

ぜひあなたも上手に「あかん」を使って、禁止してみたり、無理だと言ってみたりしてみてください。

きっと丸く収まるはずです。

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