お天気のよい干した布団はふかふかで気持ちがいいもの。
でも、日中勤めに出ていたり、外出が多かったりすると、なかなか布団を干す時間って確保しにくいものです。
布団はたとえ30分でも干した方がよいのでしょうか?
答えはYES!
たとえ少しの時間であっても、干さないよりは干した方が清潔な状態にできるためです。
この記事では、季節ごと、素材ごとの布団を干す時間の目安や布団を干せないときの対処法を解説しています。
布団は30分でも干そう!布団を干す効果
布団はたとえ30分でも干した方がよいです。
布団を干さないと、湿気や皮脂や汗による汚れが溜まり続け、臭いがしたり雑菌やダニが発生してしまうこともあります。
そのような不潔な布団で寝続けると、アレルギー症状が出るなど、体への影響が出てしまうこともあるでしょう。
定期的に布団を干すことで、湿気や臭いを解消することができ、雑菌やダニなどのハウスダスト対策にもなります。
望ましいのは、次に紹介するような目安時間干せることですが、たとえ30分であっても、まったく干さないよりは清潔です。
お天気の良い日に、30分でも時間があるなら、お布団は外で干しましょう。
布団を干す頻度と季節ごとの干す時間の目安
布団は、できるだけ定期的に干したいものですが、毎日干す必要もありません。
また、干す時間が長ければよいというわけでもなく、季節ごとに目安となる時間があります。
布団を干す頻度
布団を干す頻度は敷き布団か、掛け布団かによって違います。
敷き布団の場合、寝ている間の汗をよく吸収していることもあり、特に綿素材の場合は週2~3回は干したいところです。
ポリエステルや羊毛の場合は、週に1回程度でよいでしょう。
掛け布団の場合は、敷き布団ほど汗を吸収しないので、月に2~4回程度でも十分です。
汗のかきやすさに合わせて、頻度を調整するとよいでしょう。
季節ごとの布団を干す時間の目安
布団を干す時間の目安は季節によって異なります。
夏は片面につき1時間、合計2時間、
冬は片面につき2時間、合計4時間
は干したいところ、
春と秋は、この間なので、1.5時間ずつといったところでしょうか。
また、「片面」と記載したのは、布団は両面とも天日干しすべきだからです。
片方だけ干しても、熱に弱いダニは、反対側に逃げてしまいます。そのため、両面とも干さなければ、効果的に駆除することができないのです。
季節ごとの布団を干す時間帯の目安
また、布団を干す時間帯も季節によって異なります。
夏場は、午前9~12時の間、冬場は、午前10時~午後3時の間に干すのが望ましいでしょう。
特に冬場は夕方以降も干しっぱなしにしていると、湿気てしまうので注意が必要です。
素材ごとの布団を干す時間の目安
長くきれいに布団を使うためには、素材にも注意して干す必要があります。
素材ごとの干し時間の目安は以下のとおりです。
綿布団の干す時間の目安
綿布団は、
夏場は片面1時間ずつ、合計2時間、
冬場は片面1.5~2時間ずつ、合計3~4時間。
湿気を吸収しやすい素材なので、週2~3回は干したい素材です。
ポリエステルの布団の干す時間の目安
ポリエステルの場合は、
夏場は片面1時間ずつ、合計2時間、
冬場は片面1~1.5時間ずつ、合計2~3時間。
湿気をため込みにくい素材なので、綿布団ほど頻繁に干す必要はありません。週1回程度干せば十分でしょう。
洗濯できる素材でもあるので、汚れが気になるときは洗濯機で洗うのもよいです。
羽毛布団の干す時間の目安
羽毛布団は
夏場は片面30分~1時間、合計1~2時間、
冬場は片面1時間ずつ、合計2時間。
湿気をためにくい素材のため、あまり長時間干さなくてもよい素材です。
むしろ、長時間天日干ししてしまうと、傷みやすくなってしまうので注意した方がよいでしょう。
出しっぱなしにしてしまいそうなときなどは、風通しのよい部屋で陰干しするのでもOK。
羊毛布団の干す時間の目安
羊毛布団の場合は、
夏場は片面30分ずつ、合計1時間、
冬場は片面1時間ずつ、合計2時間。
羊毛布団も、羽毛布団と同様に、あまり長時間天日干ししてしまうと、傷む原因となってしまいます。
そのため、普段は、風通しのよい部屋で陰干しするだけでもOKです。
布団を干すときに注意すること
布団を干すときは、以下のことに注意しましょう。
どれも意外とうっかりやってしまいそうになることも多いのではないでしょうか。
長く、ふかふかの状態をキープするためにも要注意です。
布団を干すときの注意①干しすぎない
布団は干しすぎるのもよくありません。
夏場は、紫外線によって傷みやすくなりますし、
冬場は、あまり夕方遅くまで干していると、せっかく干した布団が湿気を含んでしまう恐れがあります。
季節ごとの適した時間帯に、それぞれの季節に適した干し時間を守って干すことが大切です。
布団を干すときの注意②たたかない
布団を取り込むときに、布団たたきなどで、バンバン叩いていませんか?
実は布団をたたくのは、中の素材が傷んでしまったり、つぶれてしまったりする原因となるため、やらない方がよいのです。
埃やダニが残っているのではないかと気になる人は、後で紹介する、掃除機や布団クリーナーを使って吸い込むとよいですよ。
布団を干すときの注意③すぐにしまわない
布団は、すぐにしまわず、少し時間を置いてからしまうのがおすすめです。
ぽかぽかした温かさが冷えたとき、逆に湿気となってしまうおそれがあるからです。
取り入れた布団は、熱が取れるまでしばらく置いてからしまいましょう。
また、布団のふかふかの状態を保つには、布団を干している間に空いた布団用収納スペース内で除湿器をかけるのがおすすめです。
スペース内の湿気が取れて、干した布団のふかふかが長く続きます。
除湿器がない場合は、除湿剤を入れておいてもよいでしょう。
干し終わった布団は掃除機でさらにきれい
布団を取り入れるときに、バンバン叩かない代わりに掃除機や布団クリーナーを使えば、埃やダニの死骸もきれいに吸い取れます。
ストッキングと掃除機で簡単布団クリーナー
ストッキングがあれば、布団クリーナーを買わなくても、即席で布団掃除機を作れますよ。
雨が続く時期や、花粉が気になって、とても外では干せないときにも便利です。
①伝線してしまったストッキングを切る
まずは写真の矢印あたり、股下10~20cm辺りを適当にカットします。
長めに切った方が掃除機に装着しやすいですよ。
②掃除機のヘッドにかぶせる
①で切ったストッキングの足先部分を掃除機のヘッドにかぶせます。
掃除機をかけているうちにずれるので、輪ゴムでとめておくと、便利です。
③布団に掃除機をかける
布団に掃除機をかけますが、床などをかけるときのように滑らかに滑りません。
なので、押し当ててはしばらくそのまま、ずらしてしばらくそのまま…を繰り返してかけていきます。
布団の表側だけでなく、裏側をかけるのもお忘れなく。
写真で、掃除機をかけているのは私の布団。掃除機をかけた結果…
うわぁぁぁ…こんな布団で寝てただなんて…!何か体の色んな所がかゆくなってきました…
掃除機&ストッキング、埃などをかなり取ってくれるようです。
ただし、掃除機で吸引できるのは、布団の上につもったハウスダストだけなので、残念ながら生きたダニの除去はできません。
生きたダニの除去には、やはり布団の天日干しが有効です。
布団クリーナーを購入するなら|おすすめ3選
もちろん、布団クリーナーを購入して準備しておくのも便利です。
ここでは、おすすめの布団クリーナーを3つご紹介します。
レイコップRX
「布団クリーナー」と聞いて、真っ先に思い浮かべるのはレイコップ!という人も少なくないのではないでしょうか。
そんな布団クリーナーのパイオニア的存在であるレイコップの商品はやはり優秀です。
こちらの商品は、布団だけでなく、枕の脱臭も可能なのがうれしいポイント。
サイレントモードとパワフルモードの2段階に調整でき、布団のほこりなどをごっそり取り除いてくれます。
ダイソン V7 Mattress
吸引力のパワフルさに定評のあるダイソンの布団クリーナー。
その吸引力は圧倒的で、布団ごと吸い込んでしまうほど。
そのため扱いに慣れるまでは、少々苦労しそうですが、ひどい花粉症の人などは、このくらい吸引力があった方が安心できるかもしれませんね。
パナソニック 紙パック式ふとんクリーナー
ふとんクリーナーにはめずらしく紙パック式のふとんクリーナーです。
本体のフタをあけて紙パックを取り出すだけと、簡単に捨てられます。
ハウスダスト発見センサー搭載で、ごみを検知すれば赤く光り、なくなれば青く光って教えてくれるので、ふとんに潜む埃や花粉などもしっかり除去できるでしょう。
布団を干せない時の対処法
雨や花粉の季節や、ライフスタイル的に昼間に布団を干すのが難しいという場合はどうしたらよいのでしょう。
ここでは、なかなか布団が干せないときの対処法を紹介します。
布団を干せない時①布団クリーナーを使う
一つめの方法は、既に紹介した布団クリーナーを使うこと。
湿気や臭いの解消は、少々厳しいかもしれませんが、埃などのハウスダスト対策としては、ある程度効果が期待できます。
布団を干せない時②布団ラックで部屋干し
布団ラックを使えば、室内でも布団を干すことができます。
日光を当てられないため、ダニ対策としては弱いかもしれませんが、
風通しのよい部屋で干せば湿気や臭い対策としては効果的でしょう。
部屋干しした後に、布団クリーナーを使えば、埃もしっかり除去できます。
また、布団ラックは、羽毛布団や羊毛布団などあまり長時間天日干ししない方がよい布団を陰干しする際にも便利です。
布団を干せない時③カバーを洗う
布団を干せないなら、せめてカバーを洗って清潔を保ちましょう。
布団カバーをきれいにしておくことで、ダニの発生も防ぐことができます。
布団を干せない時④プロに頼る
プロに頼るのもテです。
中には、布団クリーニング専門業者もあるので、特に扱いの難しい素材のものは、専門業者に依頼するとよいでしょう。
配送で対応してもらえるので、持ち込んだりする手間もなく、便利です。
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