昔から祖母が漬けてくれる梅干しが大好きでした。
酸っぱくてしょっぱくて白ごはんと食べると最高です。
でも、あんまりしょっちゅう食べていると、母に「塩分取りすぎ!」と、没収されました。
体にもいいし、美味しい梅干しですが、気になるのが塩分ですよね。
この記事では、そんな気になる梅干しの塩分の抜き方をご紹介します。
梅干しの塩分の抜き方
それでは、早速、梅干しの塩分の抜き方をご紹介しましょう。
基本の抜き方の他、酸味を残したいとき、早く抜きたいときの方法もご紹介します。
基本の梅干しの塩分の抜き方
まずは基本の塩分の抜き方から。
用意するものは、塩と水です。
①2%弱~2.5%の塩水を準備
まずは、2%弱~2.5%の塩水を準備します。
2~3リットルの水に対して小さじ1の塩。1リットルの水だと小さじ1/2の塩です。
ちなみに、1パック(200g)の梅干しを塩抜きする場合、必要な塩水の量は1ℓ位です。
②塩水に梅干しを12~24時間浸けておく
①で作った塩水に梅干しを漬けて12~24時間浸けておけばOKです。
時間は、途中で味を見ながら調整しましょう。
ちなみにこの写真の時は、塩水を作りすぎたので、この後塩水の量を減らして、より小さな容器で漬けました…
酸っぱさを残したいときは酢水を使う
上で紹介した方法で、梅干しの塩抜きをすると、塩分はもちろん、酸味まで抜けてしまいます。
塩分は気になるけど、酸っぱい梅干しが好きなんだ!という人は、酢水を使って塩抜きするのがおすすめです。
①酢水を準備
まずは、酢水を準備しましょう。
水1リットルに対し、10~100mlの酢を加えて酢水を作ります。
塩水で行う場合と同様、用意すべき酢水の量は、1パック(200g)に対し、1リットルです。
②酢水の中に梅干しを12~24時間浸ける
用意した酢水に梅干しを12~24時間浸けておけば完了です。
時間は、途中で味を見ながら調整しましょう。
早く抜きたいときはお湯を使う
短時間で塩分を抜きたいときは、水の代わりにぬるま湯を使うと塩分が早く抜けます。
使うぬるま湯の温度は、熱湯ではなく、30~40℃くらい。
手順は、基本の抜き方と同じで、
お湯1リットルに対し、小さじ1/2の塩を溶かしたところに、梅干しを半日以上浸けておくだけです。
梅干しの塩分を抜くときの注意点
梅干しを塩抜きする方法は、とても簡単ですが、いくつか注意点があります。
できるだけ早く消費する
元々、食品を塩漬けにするのは、長期間保存するためでした。
塩を抜いてしまうと、カビがつきやすく、保存期間は短くなります。
塩抜きした梅干しは1~2か月で食べきるようにしましょう。
つぶれているものは浸け過ぎない
つぶれているものや、切れ目のあるものは、きれいな梅干しよりも、塩分が抜けやすい状態になっています。
塩分を均一にするためにも
できれば傷のある梅干しは、他のものとは分けて塩抜きした方がよいでしょう。
そのうえで、味を見ながら、浸け時間を調整しましょう。
大きめの梅干しは長めに浸ける
大きい梅干しは、その分、含んでいる塩分量も、普通サイズのものよりも多くなります。
普通サイズのものより、長めに浸けましょう。
また、この場合も、途中で味を見ながら、浸け時間を調整します。
良い塩梅になったと思ったら、取り出しましょう。
塩抜きしたときの梅干しの塩分量は?
塩抜きした梅干しの塩分量は、どれくらいまで下がっているものなのでしょうか?
塩抜きをした梅干しの塩分量は、
大きいもの(約20g)の場合、12時間で2.4~3g(12~15%)、24時間で1.4~2g(7~10%)ほどになっているそうです。
成人男性の場合、一日の塩分摂取目安量は8g未満、女性で7g未満とされているので、
残念ながら、それでも少ないとは言い難い量ではありますね…
もちろん、もっと小さいサイズの梅干しにすれば、塩分量は減りますし、
大きいものでも食べる量を調節することで、減らすこともできます。
ですが、やはり塩分は多い食品なので、気を付けながら食べたいですね。
市販の減塩の梅干しの塩分量は?
それなら、最近売られている減塩の梅干しはどうなんだろう?と思われる人もいるかもしれませんね。
実際、どうなのか調べてみました。
減塩の梅干しは塩分量は少ないが、添加物が多い
減塩加工された梅干しは、確かに含まれる塩分は少ないです。
しかし、少ない塩で作られているということは、長い期間の保存が難しい。
そのため、塩の代わりに保存料など長期間保存するための食品添加物がたくさん使われていることがあるのです。
どうせ食べるなら、体によいものをと思われている人は、原料表示もチェックしながら選んだ方がよいかもしれません。
はちみつ漬けの梅干しの塩分量は変わらない
酸っぱさもしょっぱさもマイルドで、はちみつ漬けの梅干しも美味しいもの。
「はちみつ」とあるし塩は少なめで作られているのかと思いきや、これは塩漬けにした梅干しの二次加工されたもの。
含まれる塩分量は変わらないのです。
はちみつ漬けの梅干しも塩分のとりすぎには気を付けてくださいね。
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