スーパーから買ってきた卵を卵ケースに移そうとしたら、割れてることに気づいた!
捨てるのはもったいない気がするし、食べてもいいかな…?
そんな風に考える人もいるかもしれませんが、食べてはいけません。
特にいつ割れたかわからない卵の場合、食中毒になってしまうリスクもあるので絶対に廃棄するようにしましょう。
この記事では、買ってきた卵が割れていた場合の対処法と、その理由などを紹介します。
買ってきた卵が割れてたら基本的に廃棄すべし!
買ってきた卵が割れていた場合、もったいないですが廃棄するのが無難です。
いつ割れてたかわからない卵を食べるのは危険!
買ってきた卵が割れていた場合、基本的に食べない方がよいです。
帰宅途中に買い物袋を落とすなどして、あのときに割れた!と断言できる場合はともかく
パックを開けてみたら割れていて、いつ割れていたのかわからない…という場合は、もったいなくても廃棄するようにしましょう。
ひび割れしていた場合も食べてはいけない!
割れるまでいかなくても、ひびが入っていたという場合も注意が必要です。
特に、いつひび割れしたのかわからないという場合は、食べずに廃棄しましょう。
割れてたりひび割れたりした卵を食べてはいけない理由
割れたり、ひび割れたりしている卵を食べてはいけないのは、食中毒になる危険があるためです。
卵による食中毒の原因はサルモネラ菌。卵に付着している場合は、卵の殻の外側に付いています。
通常、私たちが食べる黄身や白身は、卵の殻の中にあるため、
たとえ外側にサルモネラ菌が付着していたとしても、黄身や白身にまでは付かないようになっています。
しかし、殻が割れたりひびが入ったりしてしまえば、サルモネラ菌が殻の中に入り込めるようになってしまい、
私たちが口にする黄身や白身まで汚染してしまう可能性があるのです。
サルモネラ菌は5℃くらいの低温でも活動できるので、たとえ冷蔵庫に入れていたとしても食中毒になる危険があります。
そのため、割れたりひびの入ったりした卵は、安全のためにも食べない方がよいのです。
割れてた卵の周りの卵は水で洗わないで!
パックの中で割れた卵が一つだけだった場合、他の卵は食べられます。
しかし、注意したいのは割れた卵の黄身や白身が他の卵に付いていたとしても、水で洗い流さないこと!
卵を水で洗うと、殻に開いた小さな気孔から、卵の中に雑菌が入ることで食中毒になってしまう可能性があるからです。
割れていた卵の周りの卵をきれいにしたい場合は、キッチンペーパーなどで汚れを拭き取るくらいにしておきましょう。
割れてた卵を食べてしまったら
割れていた卵を生で食べてしまった場合は、とりあえず体調に変化はないか様子をみましょう。
もし食べた卵がサルモネラ菌に感染していた場合、発熱や下痢、嘔吐といった症状が6~72時間で現れます。
サルモネラ菌は食中毒を引き起こす原因菌の中では、比較的症状は軽い方ではありますが、油断は禁物です。
特に小さな子供や高齢者の場合は、脱水によって危険な状態になることもあります。
症状が出てしまった場合は、病院に行って適切な治療を受けるようにしましょう。
自分で卵を割ってしまった場合はすぐに消費
家で落とすなどして、うっかり卵を割ってしまった場合も注意すべきです。
割れた卵は、先述のとおりサルモネラ菌の感染リスクが高くなります。
しかし、割れてすぐに中身を他の容器に移しておけば、菌の入る余地がなくなるため、食べても大丈夫でしょう。
それでも念のため生食は避けるべき。しっかり加熱の上消費しましょう。
また、割ってしまった卵は1日以内に消費すること。
中身が空気に触れることで酸化が進み、傷みやすくなるためです。
もちろん、割り置きもNGです。
卵を安全に食べるためにも正しく保存を
卵を安心して食べるためには保存方法にも気を付ける必要があります。
常温保存ではなく冷蔵保存が基本!
卵は温度の低い環境に保存しておいた方が長持ちし、安心して食べられます。
スーパーでは冷蔵されずに保存されていることも多いので、常温保存でも大丈夫なのでは?
と思う人もいるかもしれませんが、家庭で保存する場合は常温はNGと思っておくのが正解。
スーパーで常温保存されているのは、お家に持って帰るまでに結露ができて、卵が傷まないようにするためです。
冷蔵庫のドアポケットに保存しない
冷蔵庫のドアポケットに卵を保存するのはおすすめできません。
ドアを開閉する衝撃によって卵が割れる可能性が高まりますし、
外気にさらされやすくなることで、温度差によって傷んでしまう可能性があるからです。
卵はできるだけ冷蔵庫の中に保存するようにしましょう。
丸い方を上向きにして保存
実は卵を置くにも向きがあり
尖っている方ではなく、丸い方を上にして置くのがよいとされています。
これは、卵の丸い方にある、空気の部屋である気室が上になってしまうと、内部が不安定になり、劣化しやすくなってしまうことと、
古くなることで浮かんできた卵黄が殻の内側に接触し、サルモネラ菌に感染するリスクが高まってしまうことが
理由として挙げられます。
詳しくは下記の記事で詳しく紹介してみましたので、こちらもぜひご覧ください。
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水で洗わない
先述のとおり、卵はたとえ汚れていても水で洗うのはやめておきましょう。
卵の殻の表面にある気孔という孔から、水と一緒に雑菌が入ってしまうことがあるためです。
汚れが気になる場合は、拭くくらいに留めるようにしておきましょう。
卵を触ったら必ず手を洗う
サルモネラ菌は卵の殻に付着しています。
卵を触ったままの手で他の物を触ってしまうと、サルモネラ菌を他のものにも付けてしまうことになり、危険です。
卵を触ったら、必ずすぐに手を洗った上で他のものに触れるようにしましょう。
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