ブロッコリーはあまり日持ちのしない野菜です。
ぬるぬる、ねばねばした状態は、腐っている証拠。
異臭もするはずですし、食べてはいけません。
一方、変色していたり、変な臭いがしても食べられるケースもあるんです。
腐っている場合との見分け方もご紹介します。
ぬるぬる・ねばねばのブロッコリーは腐っている!
表面がぬるぬるしていたり、ねばねばしていたりするブロッコリーは、
残念ながら腐っています。
もったいないですが、食べずに廃棄するしかないでしょう。
ブロッコリーが腐っているかどうかの見分け方
ブロッコリーが腐っているかどうか判断するのに、チェックすべきは見た目と臭い。
腐っているブロッコリーは次のような特徴があります。
- 茶色く変色している。
- 溶けている部分がある。
- ぬるぬるしたぬめりがある。
- ねばねばしている。
- カビが生えている部分がある。
- 茎に空洞になっている部分がある。
以上全てが当てはまらなくても、一つでも当てはまった場合は要注意。
腐っている可能性が高いと思った方がよいでしょう。
続いて臭いもチェックしてみましょう。
腐った食べ物独特の酸っぱい臭いがしたり、かび臭かったりすれば、アウト!
食べてはいけません。
また、触ったときにぐにゃぐにゃと軟らかくなっているのも腐っている証拠です。
腐ったブロッコリーを食べると食中毒になる可能性も
腐ったブロッコリーを食べると、どうなってしまうのかというと、
食中毒になる可能性があります。
具体的には、
- 腹痛や下痢
- 嘔吐
- 発熱
といった症状が出るでしょう。
誤って腐ったブロッコリーを食べてしまい、上記のような症状が出た場合は、病院で診てもらいましょう。
ゆでた状態も注意!ブロッコリーは細菌が繁殖しやすい
生のブロッコリーもあまり日持ちしませんが、
ゆでたブロッコリーはさらに足が早く、あっという間に腐ってしまいます。
また、気を付けたいのはお弁当に入れるとき。
ブロッコリーは思うよりも水分が残りやすく、細菌が繁殖しやすいので、
特に食べ物が傷みやすい夏場は注意が必要です。
お弁当に入れる前に、キッチンペーパーなどで、ブロッコリーの水分をしっかり切ってから入れるようにしましょう。
ブロッコリーの色が変なとき|茶色の場合は要注意
ブロッコリーは、保存しているうちに色が変わることがあります。
茶色以外の場合は、大丈夫なことがほとんどですが、色が変わってしまう前に、早めに食べきるよう心掛けた方がよいでしょう。
黒っぽい紫の場合は問題なし!
ブロッコリーが黒っぽく濃い紫色に変色している場合は、食べても問題ありません。
これはポリフェノールの一種である、アントシアニンの色です。
食べても問題ないどころか、体によいので安心して食べましょう。
また、黒い斑点がある場合もポリフェノールによるものなので、問題ありません。
ただし、ブロッコリーの一部が黒い場合は、病気にかかっていることがあります。
黒い部分を取り除いて食べるようにしましょう。
ブロッコリーが黒い場合については、下記の記事でより詳しく紹介しています。気になる場合はご参照ください。
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黄色い場合も食べても大丈夫
ブロッコリーの可食部は、ご存じのとおりつぼみです。
そのまま成長すれば、黄色い花が咲くはずの部分です。
ブロッコリーが黄色くするのは、つぼみが成長して花を咲かせる準備を始めたため。
なので、食べても体に害はありません。
しかし、劣化は進んで、味も栄養も落ちてしまっています。早急に消費した方がよいでしょう。
茶色い場合は要注意!
茶色く変色してしまっている場合は、腐っている可能性があるため注意が必要です。
一部分だけが茶色く、他にぬめりなど、上で紹介した腐ったブロッコリーの特徴が見られないなら
茶色い部分だけを取り除いて食べても大丈夫でしょう。
しかし、腐ったブロッコリーの特徴が見られ、ぬめりがあったり、腐った臭いがする場合は
食べるのをやめ、廃棄しましょう。
ブロッコリーが臭うとき|大丈夫なことが多い
ブロッコリーの臭いが、腐った臭いやカビ臭いわけではなく
見た目もぬるぬるねばねばしておらず、異常はないのに
雑巾臭い、漬物臭い、薬品臭い、石油臭いなどといった場合は
食べられます。
この場合の臭いの原因は、ブロッコリーに含まれるイソチオシアネートという成分。
この成分は、抗菌作用や抗酸化作用に優れ、体にはとてもよい成分です。
しかし、厄介なのが分解されるときの臭い。
特にブロッコリーをゆでたり、ミキサーにかけるなどして切り刻んだりしたときに分解されやすく、臭います。
また、新鮮ではないブロッコリーからも臭いやすいでしょう。
場合によっては、口にしたくない臭いかもしれませんが、食べられはします。
イソチオシアネートが原因のブロッコリーの臭いについては、下記の記事でまとめましたので
臭いが気になる場合はご覧ください。
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イソチオシアネートによる苦味については、下記の記事で紹介していますので、気になる場合はこちらもぜひご覧ください。
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ブロッコリーの保存方法と保存期限
ブロッコリーをぬるぬるねばねばの腐った状態にしないためには、
正しい保存方法で保存し、傷む前に消費してしまうことです。
ここではブロッコリーの正しい保存方法と保存期間を紹介します。
ブロッコリーはチルドで冷蔵保存
ブロッコリーは基本的に冷蔵保存しましょう。
ラップかポリ袋で全体を覆い、野菜室かチルドで保存します。
できれば、より温度の低いチルドでの保存がおすすめ。
この方法だと、3~5日はもつはずです。
ちなみに、ブロッコリーは常温保存には向きません。
常温で保存すると、あっという間に傷んでしまうでしょう。
常温保存については下記の記事で詳しく紹介しています。
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すぐに使わない時は冷凍保存
ブロッコリーを買ってきたものの、すぐに使う予定がない場合は、冷凍保存しておきましょう。
冷凍保存は生の状態でも、ゆでた状態でも可能です。
生のまま保存したい場合は、丸ごと冷凍するのではなく、
小房に分けたうえで、水分を拭き取り、ラップをして、さらに保存袋に入れてから冷凍室へ入れておきます。
保存期間は、生でもゆでたものでも約2週間です。